学校の創立者が、どのような考えをもって学校を作ったのかが語られるのが「建学の理念」。創立の理由は、その時代の背景やニーズを受けていることがわかる。例えば、仏教やキリスト教などの思想をベースに設立されていることがわかったりすると、学校の雰囲気をイメージできたり、面接で役立つこともある。 また、目指す人材像やどのような方法で学生を育てるのかを表すのが「教育の理念」。カリキュラムの基本方針なので、学びの内容が自分に合うかどうかの判断材料になる。
併設校とは、同じ経営母体で運営される学校をいうことが多い。例えば、同じ敷地内に大学、短大、専門学校などが併設されている場合である。 姉妹校は、主に学術提携がある海外の学校を指すことが多い。提携校と呼ぶこともある。学校の学生間で交流があったり、編入制度などを設ける学校もある。人とのかかわりや学びの選択肢が広がることにより、多様なキャンパスライフを送ることができる。
資格は大きく以下の3つがある。将来の職業選択にもかかわるため、どの学校で何の資格を取るための勉強をするかは進路選びの大切なポイントになる。
●国家資格
法律に基づいて国や国に準ずる公的機関が試験を行い、認定する資格のこと。
●公的資格
財団法人や社団法人が試験を行い、各省庁や大臣が認定する資格や、
地方行政団体が試験を行い認定する資格のこと。
●民間資格
民間の団体、企業、学校などが試験を行い、認定する資格のこと。
例えば、社会福祉士と介護福祉士。どちらも福祉関係だが、役割は異なる。また、栄養士と管理栄養士では取得方法も違うし、将来の仕事内容も変わってくる。違いをよく確認して、資格取得を目指そう。
卒業するために必要な単位+規定の単位(資格ごとに法で定められたもの)を取ると取得できる資格のこと。どの学校でも同じ課程を卒業すれば同じ資格が即取れるというわけではなく、学校により資格取得のプロセスは違うので注意が必要だ。代表的な資格としては、大学、短大、専門学校における保育士など。
資格に対応した規定の授業を受けると、「受験資格」が得られるもの。修めた科目などにより、1 次試験が免除される場合などもあるが、必ず何らかの試験を受けねばならない。自動車整備士、はり師・きゅう師、建築士など、多くの資格がこれにあたる。
各学校で、必須ではないが、将来のステップアップや就職に有利になる、という理由で取得を支援している資格のこと。卒業後に限らず、在学中でもやる気さえあれば挑戦できる。例えば、語学系なら実用英語技能検定、建築系ならインテリアコーディネーターなどがあげられる。