2026 Spring Theme

株式会社メディカルガーデン
OTCセルフメディケーション推進室 室長
Chapter_01
最近はAIがすごいけど、薬剤師の仕事ってなくなりますか?
最近は、お薬を自動で用意してくれる調剤機器も増えていて、薬剤師が薬を揃えたり調製したりする時間はどんどん減っています。でも、それは「人間だからこそできること」に時間を使えるようになったということ。例えば、お薬を飲み忘れちゃう人に「ちゃんと飲んでね」と正論を言うだけでは解決しないことが多い。相手の仕草をさりげなく真似て安心感を与える「ミラーリング」という行動心理学の手法を使ったり、おしゃべりの中からその人の思考や行動のクセ、暮らし全体を読み取ったり。そうして「どうすれば無理なくお薬を続けてもらえるか」を一緒に考えていくんです。「カルシウムが不足しています」ではなくて「このおせんべい美味しいしカルシウムも摂れるよ」と具体的にアドバイスすることも。これは合理的なAIにはなかなかできない、心を通わせる仕事だと思います。
人間って非合理な部分があるんです。私の知り合いの在宅ケアをしている薬剤師で、患者さんの誕生日に集まった食べきれない量のケーキを代わりに豪快に完食して祝った、という話があります。一見、薬とは関係ないでしょう?ただ、その患者さんはとても喜んでくれて、亡くなる最期までその日のことを笑い話として語っていたそうです。これからの薬剤師は、AIなどの時代の武器、薬学の知識を使いこなしながら、高い人間力とやりがい、そして責任を伴うとってもクリエイティブな仕事になっていくんですよ。

Chapter_02
鈴木さんみたいに、いろんな場所で活躍するにはどうすればいいですか?
私は今、SNSで発信したりアプリを監修したり、日本人のヘルスリテラシー向上のために多方面で楽しく仕事していますが、学生時代はこんな未来が来るとは思ってもいませんでした。大切にしてきたのは「なんでもやってみよう!」という精神です。私が薬剤師になってから、まずは市販薬の販売にトライし、その次は処方せんの調剤、患者さんのご自宅に伺う在宅医療と患者さんに求められることをコツコツと頑張っていきました。さらに薬局以外のお仕事も依頼があれば、積極的に引き受けてチャレンジすることで今の道が拓けました。どんな経験も、一生懸命取り組めば必ず自分の糧になります。
それに、薬剤師には法律で定められた「重要なお仕事」があるんです。それは、医師が処方した薬に対して疑わしい点があれば「この薬の量、間違っていませんか?」と確認をすること(疑義照会)。患者さんを守るために、医師と連携して議論ができる専門職なんですよ。そんなふうに、目の前の誰かのために自分ができることをコツコツ探していけば、活躍の場はどこまでも広がります。今の成績に自信がなくても大丈夫。諦めずに一歩ずつ進めば、誰だって素敵な未来を作れるんです。

Chapter_03
6年間って長い気がするけど、大学での学びはどんな感じですか?
昭和薬科大学のいいところは、キャンパスにいる全員が「薬学」という同じ目標に向かっていることです。大変な試験や実習も、喜びも悩みも分かち合える仲間がそばにいる。これは、一生モノの財産になりますよ。先生方との距離も近くて、困ったときにはすぐに相談できる温かい雰囲気があります。
「6年制」と聞くと、少し長く感じるかもしれませんね。でも、これを「自分の未来をしっかり作るための投資期間」だとポジティブに考えてみてほしいんです。薬剤師の免許は、一度取ればきっと一生あなたを守ってくれる強力な武器になります。家族や友達から薬のことを聞かれて頼りにされたり、専門職として安定した収入を得たり。自分の生活もしっかり充実させながら、誰かの役に立てる。そんなゴールまでのレールがしっかり敷かれているのは、とても安心なことだと思いませんか? 薬学を極めるための最高の環境が整ったこの大学での6年間は、皆さんが社会という広い世界へ羽ばたいていくための、最高の準備期間になるはずです。

未来の薬剤師へのメッセージ
薬剤師は、薬の専門家として健康な方への虫刺され薬の販売から入院されている患者さんの抗がん剤の管理まで様々な場面で薬を取り扱い、深く命に関われる仕事だと思います。
いろんな職場で、いろんなスタイルで働いている薬剤師の未来の可能性は、皆さんが想像する以上に広いです。昭和薬科大学での学びが、その無限の未来へ繋がる最高のスタート地点になることを、卒業生の一人として全力で応援しています!
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