趣味のバイクから自動車へと興味が広がり、高校卒業後はトヨタ神戸自動車大学校で自動車整備士の国家資格を取得。サービスエンジニアとしてトヨタグループのディーラーに就職し、現在4年目を迎える。
自動車の点検・整備。接客も必須です
お客様の自動車の点検と、それに伴う整備です。お車の故障やオイル漏れが見つかった場合は部品の交換作業も行います。車種ごとに部品の取り付け方が違うため、最初は電子技術マニュアルを見ながら経験を重ね習得しました。エンジンやミッションを丸ごと取り外す作業や、古い年式の車の整備は特に大変です。学校でも自動車の基本的な構造は学びましたが、すべての車種を実車で経験したわけではないので、今でも毎日が勉強ですね。また、トヨタでは整備士をサービスエンジニアと呼びますが、その名の通り自分で行った整備を、自分でお客様に直接説明する会社が多いです。わかりやすく丁寧にお伝えするという接客の能力も求められます。
作業が早く確実に終わり、
お客様に内容をお伝えして
笑顔をいただけたとき
これまで手こずっていた作業が、早く確実にできるようになった時ですね。たとえば、エンジンの回転に必要なタイミングベルトという部品があります。交換作業に慣れていないと1日がかりですが、熟練のエンジニアのように半日で終わると自分の成長を感じます。またその結果、お客様に喜んでいただけることが何より一番のやりがい。今、トヨタでは整備内容をご説明する際にタブレットを使用しているので、「こんなにわかりやすい説明は初めて!」とご好評をいただいています。お客様は“トヨタ品質”を期待してご来店されますから、そこにプライドを持って、期待に応えられるように努力したいと思っています。
バイクから自動車へと
興味が広がり、
国家資格を目指そう!と
もともとバイクが好きで高校時代に二輪免許を取り、父親と一緒にバイクをいじるのが趣味でした。でも当時から“若者のバイク離れ”が叫ばれていたので、自動車も面白そうだなと。家から通える範囲には他メーカー校の学校もあったのですが、より市場でのシェアが高いトヨタを選びました。勉強は決して得意なほうではありませんでしたが、入学後はやる気を保ち、毎回の授業やテストを大切にするように意識していました。その場しのぎの姿勢ではなく、現場に出て必ず役立つ知識であることを忘れずに努力すれば、自動車整備士の国家試験は決して恐れるものではありません。
自動車全般の知識と
トヨタ車への深い理解、
どちらも仕事に直結
学校ではトヨタ車に限らず、自動車全般について幅広く学んだので、仕事現場ではトヨタ車以外の整備にも対応できています。とはいえ、扱う自動車はほとんどがトヨタ車。学校でトヨタ独自のハイブリッド技術などについて深く学んだ知識は、今でもそのまま活きています。また実際に働き始めてから、トヨタ車は壊れにくいことはもちろん、メンテナンスもしやすいように設計されていることを実感し、ますますトヨタ車が好きになりました。入社して4年、後輩に手ほどきする機会も増えたのですが、学校で自分が教わっていた時の気持ちや、新人の頃の気持ちを思い出して接するように心がけています。
より多くの検定を取得し、
自分の可能性を広げていきたい
トヨタでは、誰が整備してもお客様へ均一な品質を提供できるように「トヨタサービス技術検定」を実施しています。3級までは学校で取得し、2級は現場に出てから取得したので、次は1級に合格することが目下の目標。会社の研修制度も活用しながら勉強を進めています。その先にも、自動車検査員や板金見積りなど様々な資格が用意されているので、挑戦を続けて自分の可能性を広げていきたいですね。さらにサービスエンジニアとして経験を積むと、エンジニアリーダーからサービスマネージャーに昇格する道もあれば、営業職に転向して店舗のマネジメントに携わる道もあります。自分の適性を考えながら、より高みを目指していきたいと考えています。