教授紹介
日本社会事業大学大学院
社会福祉学研究科
博士前期課程・博士後期課程
【インタビュー】人気教員は社会人をどのように指導しているのか?
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専門分野:高齢者支援、介護者支援、多職種連携もり ちさこ森 千佐子教授
日本社会事業大学大学院
社会福祉学研究科
現場で感じたモヤモヤを、社会福祉の新たな進歩につなげていきましょう
- 担当科目
- 高齢者保健福祉研究I、社会福祉学研究演習、社会福祉学専門研究演習
- 経歴
- 九州保健福祉大学大学院社会福祉学研究科・博士前期課程修了(社会福祉学)。同博士後期課程修了(社会福祉学)。筑波大学附属病院等で看護師として勤務した後、看護実習指導者、看護教員を経て、佐野短期大学(現佐野日本大学短期大学)で介護福祉士養成教育に携わる。2017年に日本社会事業大学に着任。学会活動にも励み、日本人間関係学会副理事長、日本福祉図書文献学会理事・渉外広報局次長、複数の学会で査読委員を務める。
- 著作物・論文
- 「在宅高齢者の主介護者が求めるサポートの充足状況と精神的健康との関連」介護福祉学15(1) 31-40(2008年)、「地域包括ケアにおける看護の役割」日本医事新報社(2019年)、「介護福祉士・社会福祉士のダブルライセンス教育における課題」人間福祉学会誌20(1) 31-38(2021年) 他
- これまでどのような学生を指導してこられたのですか?
- 1946年の開学以来、本学は日本の福祉の発展に貢献し続けてきました。そのため大学院でも「実践的研究者あるいは研究的実践者の養成」を目標に、日々、院生や留学生とともに福祉を進歩させる研究に取り組んでいます。本学の特徴のひとつは、社会人学生が多いこと。対面授業を軸としながらもオンライン併用で講義を行っているため、病院の看護業務や大学の福祉専門職の養成に携わっている方なども数多くいらっしゃいます。実務経験のある入学者の多くは「本当に利用者本位のケアができているだろうか」「介護現場のハラスメントに対処できているだろうか」といった現場でのモヤモヤを抱えている方が多く、一人ひとりの課題意識を福祉業界の進歩に役立てられるようにできうる限りの支援を行っています。そんな私の喜びは、修了生の活躍を見ること。仕事をしながらも意欲的に学会発表を行っている姿を見かけるたびに誇らしさを感じています。■これまで指導した社会人学生の研究テーマA病院の児童虐待予防に関する地域連携の実態調査/保健補導員の高齢者福祉における活動継続に関する研究―長野県須坂市の事例をもとにして―
- ゼミや研究室ではどのような教育をされていますか?
- 院生の考えを否定しないことを大切にしています。視野を広げるという意味でのアドバイスや支援は行いますが、私とは異なる見解だからという理由で発言を止めることはありません。「正論を言わなければならない」「整理してから話さなければならない」という空気感も自由な発想の妨げとなるため、ゼミでは「まとまっていなくても大丈夫です。思ったことを気軽に話してください」と伝えています。こうした環境がなければ、院生それぞれのバックグラウンドを活かした多角的なディスカッションを実現することはできませんし、「医療分野の研究を、福祉分野の研究に活かすことはできないか」といった新たな切り口が生まれることもありません。ときには留学生を交えて海外と日本の違いなどについて雑談することもありますが、こうした横道にそれたトピックから研究論文の突破口が見つかることも珍しくないんです。
- どんな経験や関心を持つ学生に進学してほしいですか?
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福祉職の方はもちろんですが、看護職や大学教員、福祉・介護施設の運営や行政に携わる方にも門戸を叩いてほしいと考えています。自身のモヤモヤを、福祉の進歩につなげる。働きながら修士・博士の学位を取得する。決して簡単な目標ではありませんが、教員や同級生とともに論文を書き上げたときの達成感は言葉にならないほどですし、院生がゴールにたどり着くためなら私も惜しみないサポートをするつもりです。私自身も働きながら博士号を取得した経験があるため、常に社会人学生の相談に乗っていますし、ときには「子どもの体調が優れないなら今週はお休みしてください」と伝えることもあります。学びたいと思ったときが、学ぶとき。学会発表の機会も豊富に用意していますし、志願者の方にはぜひ「目標に向かって一緒に頑張っていきましょう」とメッセージしたいですね。
【日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科博士前期課程・博士後期課程】の教員一覧
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有村 大士教授●担当科目:実践研究のための量的データ分析方法論、社会福祉調査研究法基礎論 他
【研究テーマ】子ども家庭福祉、児童相談所、市町村における子ども虐待対応、児童福祉施設など 【学位】博士(社会福祉学)
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小原 眞知子教授●担当科目:ソーシャルワーク理論研究、研究発表論演習、社会福祉学研究演習、論文指導
【研究テーマ】ソーシャルワーク理論・援助技術開発、保健医療福祉領域、高齢者福祉領域、国際ソーシャルワーク領域 【学位】博士(社会福祉学)
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梶原 洋生教授●担当科目:高齢者保健福祉研究、研究発表論演習、社会福祉学研究演習、論文指導
【研究テーマ】福祉法学、司法福祉 【学位】修士(法学)
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木村 容子教授●担当科目:ソーシャルワーク理論研究、研究発表論演習、社会福祉学研究演習、論文指導
【研究テーマ】子育て支援、社会的養護、ソーシャルワーク実践理論・方法論 【学位】博士(人間福祉)
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下垣 光教授●担当科目:高齢者保健福祉研究、研究発表論演習、社会福祉学研究演習、論文指導
【研究テーマ】認知症高齢者の支援(直接援助における対応、在宅介護、家族援助)、高齢者のグループワークの方法論、認知症高齢者の環境を活かした支援(特に環境づくり)、認知症の普及啓発などによる地域支援、地域包括ケアシステムにおける医療・保健・福祉の連携 【学位】修士(文学)
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竹内 幸子教授●担当科目:社会福祉調査研究法基礎論、実践研究のための量的データ分析方法論、調査データ分析法演習 他
【研究テーマ】福祉で用いる統計学、理論物理学など 【学位】博士(理学)
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田村 真広教授●担当科目:地域福祉研究、研究課題設定論、研究発表論演習、社会福祉学研究演習、論文指導
【研究テーマ】学校カリキュラムの歴史と理論、福祉科学習指導論、福祉教育実践論、教育福祉論 【学位】修士(教育学)
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鶴岡 浩樹教授●担当科目:高齢者保健福祉研究、研究発表論演習、社会福祉学研究演習、論文指導
【研究テーマ】地域医療、在宅医療、EBM、多職種連携 【学位】博士(医学)
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贄川 信幸教授●担当科目:研究課題設定論、福祉プログラム評価特別講義、福祉プログラム評価論各論、福祉プログラム評価論総論 他
【研究テーマ】精神保健福祉、福祉プログラム開発・改善と評価、実践評価方法など 【学位】博士(保健学)
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菱沼 幹男教授●担当科目:地域福祉研究、研究発表論演習、社会福祉学研究(演習・実習)、論文指導
【研究テーマ】地域福祉、高齢者福祉、コミュニティソーシャルワーク 【学位】博士(社会福祉学)
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村田 文世教授●担当科目:社会福祉学理論研究・学説史、研究課題設定論、研究発表論演習、社会福祉学研究(演習・実習)、論文指導
【研究テーマ】社会福祉政策(サービス供給論)、公私協働論、民間非営利組織論 【学位】博士(社会福祉学)
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ヴィラーグ・ヴィクトル准教授●担当科目:アジア社会福祉研究、研究発表論演習、社会福祉学研究(演習・実習)、論文指導
【研究テーマ】ソーシャルワーク、多様性、国際福祉、社会福祉教育、人権 【学位】博士(社会福祉学)
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内田 宏明准教授●担当科目:子ども家庭福祉研究、研究発表論演習、社会福祉学研究(演習・実習)、論文指導
【研究テーマ】スクールソーシャルワーク、学校福祉、子どもの権利 【学位】修士(社会学)
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宇野 耕司准教授●担当科目:子ども家庭福祉研究、研究発表論演習、社会福祉学研究(演習・実習)、論文指導
【研究テーマ】子ども虐待、子ども家庭福祉領域における援助・支援、子育て支援を含む社会的養育領域における実践と研究 【学位】博士(社会福祉学)
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佐々木 貴雄准教授●担当科目:福祉政策研究、研究発表論演習、社会福祉学研究(演習・実習)、論文指導
【研究テーマ】医療保険制度における保険者、高齢者を対象とした医療保障、社会の変化に対応した社会保障制度 【学位】博士(社会学)
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蒲生 俊宏特任教授●担当科目:障害福祉研究、社会福祉学研究演習、論文指導
【研究テーマ】日本知的障害関係施設史研究、施設福祉と従事者(養成)、障害者福祉と障害者教育の歴史 【学位】修士(教育学)
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壬生 尚美特任教授●担当科目:高齢者保健福祉研究、研究発表論演習、社会福祉学研究(演習・実習)、論文指導
【研究テーマ】介護老人福祉施設におけるケアの変遷、ユニット型施設の効果と課題/高齢者介護施設における介護職員の就労継続、仕事のやりがい感・満足感、入居者の生活の質に関する課題/地域ふれあいサロン活動の運営に関する課題など 【学位】博士(臨床福祉学)
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