●お試しください!
「解答」の中で、色のついた文字にカーソルをあわせると、ここだけの解説ポイントが読めます。
政治学系大学院の事項説明問題は、このように、複数の事項の中からいくつか選択して解答する形式の問題が多い。大学で使う一般的な教科書の範疇を超える出題は少ないので、全問対応できるだけの準備はしておきたいが、より自信のある問題を選んで解答することが可能だ。
ポイントは、必要な要素を過不足なく盛り込むこと。ここで必要とされるのは、事項に関する説明と、その事項に関する一般的な議論や反対意見など。特に自分の意見やオリジナリティは求められない。それだけに正確な知識をインプットしておくことが重要になる。また、解答の分量は特に指定がない場合、300〜400字程度にまとめるのが一般的だ。
一つめの「アファーマティブアクション」は、政治学の事項説明問題としては非常にオーソドックスな出題。解答例では、前半が語句の説明で、後半が問題点の記述に当てられている。この問題点は、筆者独自の見解ではなく、アファーマティブアクションにはついて回る指摘なので、必ず盛り込んでおきたい要素。
二つめの「争点選挙」も、後半部分で、実際には争点態度の投票行動に対する影響力が小さいことを受けて、どのような議論が展開されたかをまとめている点がポイント。
三つめの「アーモンドとヴァーバ」のような人名問題は、事項説明問題では主流ではないが、大学院によっては出題されることもある。その人物の政治学における主たる業績に注目し、それに関する事項説明だととらえ直すと取り組みやすくなるはずだ。
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