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夢の国でバスケを…! 渡米前の「スラムダンク奨学生」を直撃

夢の国でバスケを…! 渡米前の「スラムダンク奨学生」を直撃

「スラムダンク奨学金」という奨学金制度をご存じだろうか。これは、「バスケットボールの本場、アメリカで技術を磨きたい!」と夢見るバスケ少年たちのあこがれの的となっている奨学金だ。

 

 

■奨学生にはアメリカでプレイできるチャンスが!

 

奨学金の創設者は、バスケットを題材にした大ヒットマンガ『スラムダンク』の作者・井上雄彦さん。

 

「読者と“バスケットボールというスポーツ”に何かの形で恩返しがしたい」という井上さんの思いから、2006年にスタートしたこの奨学金制度。資金源は『スラムダンク』の印税の一部と、作品の版元である集英社などの協力により成り立っている。

 

奨学生に選ばれると、アメリカの「プレップスクール」という大学進学の準備のために通う私立学校に所属し、バスケットと学業に14カ月間専念できるのだ。

 

そこで、昨年11月に第7回奨学生に選ばれた村上駿斗くん(山形県立山形南高校3年)に応募のきっかけを聞いた!

 

夢の国でバスケを…! 渡米前の「スラムダンク奨学生」を直撃_01

 
 

■悔しさがアメリカへの思いを強くした

 

幼いころからアメリカのNBAで活躍することを夢見てきたという村上くん。

 

「中学1年生の時に『ジュニアNBA派遣チーム』の日本代表に選ばれて、アメリカでプレイする機会があったのですが、その時はあまり試合に出られずかなり悔しい思いをしたんです。だから『もう1回挑戦したい!』と思って奨学金に応募しました」

 

選考が始まったのは高3の秋。その時点で彼の元には大学から推薦が来ていたが、それを断り、奨学金一本に勝負を懸けた。

 

「『落ちたら終わり。絶対受かんなきゃ!』と自分を追い込んで選考に臨みました」

 

そして、一次、二次と選考が進み、村上くんを含めた数名が最終選考に残った。最終選考では、スラムダンク奨学生が通うアメリカ東海岸コネチカット州にあるサウスケント校で、現地のバスケット部の監督との面接、実技試験を受けたそう。

 

「そこでは、とにかく元気に声を出してプレイすることを心がけました。体の小さい日本人がアメリカでバスケをやるなら、縮こまってたらダメだと思ったんです。それに、前回の奨学生に選ばれた山木泰斗さんにも『向こうでは待っていてもパスなんか回ってこない。どんどんボールを取りに行って、一度ボールを持ったら自分でシュートまでもっていくぐらいの強い気持ちがないとダメだ』と教わっていたので、プレイでも面接でもメンタルの強さをアピールしました」

 

夢の国でバスケを…! 渡米前の「スラムダンク奨学生」を直撃_02

 

現在はアメリカ生活に向けて、体作りや英語の勉強に励んでいるという村上くん。最後に今後の目標を語ってくれた。

 

「実は、今までの奨学生の中にはNBAに進んだ選手はいないんです。だから僕がその1人目になりたい。『どんなツラいことがあっても、なにくそ!と頑張る』ということを山形南高校で学んだので、アメリカで苦しいことがあっても全然大丈夫だなって思ってます!」

 

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高校生の夢を繋ぐスラムダンク奨学金。村上くんの活躍を心から応援したい!

 
 


 

■「スラムダンク奨学金」概要
【応募方法】
スラムダンク奨学金公式ホームページで出願フォームをダウンロードし、“バスケットボール”をテーマにしたエッセイとともにスラムダンク奨学金事務局へ郵送。
※詳細はホームページを要確認。第8回の応募は締め切りました。第9回の応募は今秋実施予定です。
問い合わせは、スラムダンク奨学金事務局(slamdunk-sc@itipa.co.jp)まで。

岡本温子 short cut ライター

岡本温子/short cut

1984年1月生まれ。佐賀県出身。体育系大学卒、保健体育の教員免許アリと経歴は体育会系ですが、見た目は色白もやしっこ(中身は少し体育会系)。ライター事務所・ショートカット所属し、webメディアや雑誌で原稿を執筆しています。

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