イマドキ高校生のチャリ通事情

最近、社会人の間でもブームになっている自転車。自転車通学をしている高校生にとって自転車はなくてはならないものだが、今どきの高校生の自転車に流行はあるのだろうか? リクナビ進学は、高校生400人を対象に自転車に関するアンケート調査(2013年5月)を実施。回答から見えてきた高校生の“チャリ通事情”をご紹介。

 

■自転車通学は約5割
「自転車通学をしていますか?」という質問に対して、「はい」と答えたのは半数近い48.8%。男女別で見ると、男子が54.8%、女子が42.8%と、男子のほうが自転車利用度が高い結果となった。

自転車通学は約5割

※リクナビ進学アンケートより

 

■ママチャリ・シティサイクル利用者が9割以上
自転車通学をしている人に、乗っている自転車の種類を尋ねたところ、92.6%が「ママチャリ・シティサイクル」と回答。近年流行している電動アシスト自転車やロードバイクは少数派にとどまった。

ママチャリ・シティサイクル利用者が9割以上

※リクナビ進学アンケートより

 

■自転車通学・通勤の片道あたりの所要時間は30分以内が約9割
ベネッセコーポレーションが2009年に行った調査(※)によると、中学生から社会人の自転車通学・通勤にかかる片道の時間は「10分未満」が7.8%、「10〜20分未満」が45.3%、「20〜30分」が36.4%という結果が出ている。9割近くが30分以内で、35分以上かかる人の割合は1割強という結果だ。

※自社サイトの会員のうち、中学生以上の保護者1308人に向けたアンケート

 

■意外と苦労が多い、自転車通学!
リクナビ進学アンケートのコメントを見てみると、ママチャリやシティサイクルに乗っている高校生からは

 

・坂が多くて夏にかく汗の量が半端じゃない(静岡県・女子)
・ズボンの太ももがきつくなった(北海道・女子)
・向かい風でなかなか進まないのがつらい(富山県・男子)

 

などの声が多く、学校までの道のりの大変さに嘆く高校生の姿が見えた。

 

そんな自転車通学に苦労する高校生に向け、新たなサービスの動きも起こっている。女子高生向けの電動アシスト自転車の発売だ。

 

発売されるのは、ヤマハ発動機の電動アシスト自転車「PAS Ami」の限定カラー「シュガーピンク」。車体のカラーリングを人気ファッション誌『Popteen』が監修し、くみっきーこと舟山久美子さんがイメージキャラクターを務める。車体とチェーンケースは淡いピンク色、バッテリーボックスは白でコーディネートされ、女子高生も楽しめるかわいらしい雰囲気の一台だ。

 

PAS Ami シュガーピンク仕様

 

発売は6月1日。電動アシスト自転車というと子育て中の女性を意識したものが多く、高校生が乗りたい!と思えるデザインはなかなか見られなかった。それが、「PAS Ami シュガーピンク仕様」のようなかわいらしく、“らく”に通学でき、かつ機能が充実したものが増えてくれば、通学用自転車の選択肢が広がるだろう。

 

リクナビ進学アンケートの回答者の中には、「寄り道が自由自在」(広島県・女子)、「自転車があることによってフットワークが軽くなる」(千葉県・男子)など、自転車通学を楽しんでいる人も少なからずいることがうかがえた。ちょっと大変な通学も、とらえ方や乗るもの次第で楽しくなるもの。自分だけの楽しみをみつけてみよう。