医療機器メーカーに就職した私は、理学療法士という存在を知って人生が変わりました。医療機器を通してではなく、自分自身が人と直接触れることで人の役に立てる仕事にやりがいを感じたからです。退職後、関西医療学園専門学校の理学療法学科に入学。在学中に担任の先生から「ここで後輩に教えてみないか?」と声を掛けられ、卒業と同時に就職しました。私は学生時代から、そして今も、病気やケガによって障害を抱えたり、年齢を重ねる中で日常生活に不便や戸惑いを感じておられる方々の力になりたいと考えています。そこで週に1度、介護老人保健施設で理学療法士として勤務。学生に対して教科書や資料をもとに指導する際も、実際の治療において「どういった場面で、どんな風に活かすことができるか」をわかりやすく伝えるように努めています。
金井先生が担当する授業のひとつ「基礎運動学」は、おもに骨や筋、関節の構造や運動に関する基礎的な内容の講義である。理学療法士として即戦力となれる人材育成を前提とした授業であり、知識を記憶するだけでなく応用することが重要であることから、実技の要素も含めながら実施。3次元画像や動画、人体模型の活用はもちろん、自身の身体を動かしたり、学生同士で関節の動きを確認しあうことで、現場で活かせるスキルを修得する。「老年理学療法学」では症例を提示し、知識を応用しながら症例検討を行うなどの試みにも取り組んでいる。
理学療法士は身体に触れるだけでなく、心にも触れることで、その人の人生に関わることのできる数少ない職業です。関西医療学園専門学校で、仲間と一緒に同じスタートラインから医療のプロを目指しましょう!
1998年関西大学大学院工学研究科修了、同年SYSMEX(株)入社、2000年関西医療学園専門学校入学、2003年関西医療学園専門学校助手、2009年関西医療学園専門学校専任教員、現在に至る。「小学校時代、『教師になりたい』と思っていました。やがて『人の役に立つ仕事』を志すようになり、医療機器メーカーへ就職。現在は、教師と理学療法士として働けることに幸せを感じ、今度は皆さんの夢を叶えたいと考えています」。