関東学院-すべての主人公たちへ

細野 実波(教師)

一歩先を、恐れない。

高校の教員になって早3年。
小学校、中学校、高校…
学校生活が楽しいことで埋め尽くされていたか。
と言われれば、そうでもない。
嫌だったこと、辛かったことも印象強く残っている。
だけど、「英語を学ぶ楽しさ」を教えてくれた
中学校の時の英語の先生のようになって
一緒に働きたい。
そんな想いで教員になりたいという気持ちが芽生えた。
「実波ちゃんは、きっと先生に向いているよ」
中学時代の友達からのふとした一言も後押しとなって、
高校1年生の頃には、教員を
目指せる大学に行こうと決めていた。

教室に入ればいつも先生の顔に

「教員はエンターテイナーです」
卒業後の講師時代に言われた言葉。
いつからか、授業が始まると
バチッとスイッチがはいるようになった。
どれだけ調子が悪くても、普段通りを演じる。
うまく授業をするために、
同じ内容でもクラスが違えば、
進め方を変えたり、小話を混ぜたりする。
もちろん、同じことをしているつもりでもうまくいったり、
いかなかったりすることもあるし、
雨の日のHRに生徒が半分以上欠席すれば、
「もう辞めようかな」と思うことだってある。
だけど、恩師のような授業がしたい。
プロとして。エンターテイナーとして。
その矜恃が、今の教員としての私を支えていると思う。

教室に入ればいつも先生の顔に

人付き合いにおいて
わりと、先手必勝で
「自分はこんな人だよ」と出してしまうことが多い。
ただ、どうでもいい人には、逆にあまり自分を出さない。
大学時代に気づいたことだけども、
どうやら私は人間観察の期間が
出会ってから1~2ヶ月間あるらしい。
色々な人と接していくうちに、この人は合う。合わない。
適度にだったらはなせるけれど、
ずっと一緒にいる間柄にはなれなさそう…
だんだんと感覚的にわかってきた。
教員になってからも、人間観察を自然としている。
限られた時間の中で、
生徒がどんな性格かを少しでも見ていく。
そして、「私はあなたのことをこう思っているよ」と
素直に伝えられるように心がけている。

休日には、とっておきのご褒美を

休みの日は楽しみな予定を作っておいて、
それをモチベーションに頑張ることも多い。
例えば、大学時代から
ずっと好きなバンドのライブ観戦。
コロナ禍になる前は、多い時には月5-6回行っていた。
あとは、家族で野球観戦に横浜スタジアムへ
行くことも
楽しみの一つ。
もともと高校野球が好きで、
関東学院大学に興味を持ったのも、
当時好きだった高校野球の選手が入学したからだった。
たくさんの観客が1つのチームを
一緒に応援するのが楽しい。
勝ったときは全力で喜ぶし、
負けがひどいと途中で帰るときも。
飽き性で、熱しやすく冷めやすい性格だけど、
今でもライブと野球は、私に欠かせない。

悔しがることも、全力で。

大学時代の私は見栄っ張りだった。
学科の人数は多くない分、
トップになってやろうという気持ちで
入学時から気合いを入れていた。
人並み以上に真面目に勉強してきたつもりだった。
だけど、卒業式のセレモニーでのこと。
ゼミの先生から贈られる
成績優秀者への賞状はまさかの2位。
僅差で1位を取れなかった原因は、
4年生の時に時間を間違えてレポートを
出し忘れてついた不可の単位のせい。
ほんとうに悔しくて。今でもはっきり覚えてる。
負けん気が強いのは、もともとの性格もあるけれど、
そういう悔しい思いを乗り越えてきた経験もあると思う。

這い上がるを、楽しむ。

私の人生を振り返ると、
成功よりも失敗の方が多いと思う。
高校受験、大学時代、教員採用試験…
いろんな人生の節目で、うまくいかなかった。
それは自分の努力不足であったり、
自分を過信しすぎたせいだったと思う。
だけど、幸いなことにいつも次に進む道が開けていて、
その場所で自分に何ができるのか、
自分は何をしたいのかを考えられた。
「一発での成功よりも、
失敗したところから這い上がった方が
強くなれるし、面白い」
今ではそんな風に思える。
トライ&エラーなんて言うけれど、
失敗して苦い思いもするし、心も何度折れたか分からない。
だけど、それでも立ち上がった先にも
未来があると経験できたことは、
私にとって幸せなことだと思う。

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細野 実波(教師)
細野 実波教師
2018年文学部英語英米文学科(現:国際文化学部英語文化学科)卒業。中学・高校時代の英語の担当教員に憧れて教員を目指すことに。大学卒業後は講師を経て、現在は神奈川県内高等学校勤務。生まれてからずっと神奈川暮らしで、実家周辺の自然が多い地区、横浜の華やかな地区など都会過ぎないバランスのいい神奈川がお気に入り。横浜DeNAベイスターズのファンで、休みの日には家族でユニフォームを着て応援に行くことも。
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