「次はどんなことして遊ぼうか?」と 実習先で、子どもたちと触れ合うずっと前から 私は小さい子と触れ合ってきた。 弟と過ごす時間。 近所の年下の従姉妹と過ごす時間。 「どうした?」 「大丈夫?」 「何がしたい?」 お姉ちゃんとして面倒をみるのは当たり前だったし、 嫌だと思ったこともない。 むしろ自然と気にしてしまう。 友達にも「課題の提出期限は大丈夫?」と確認するのもいつものこと。 何か見返りを求めているワケではないのだと思う。 自分がしたいからする。 だけど、もしも自分のしたことで、 喜んでもらえたり、楽しんでもらえたり、 何か変わるきっかけになったら、 きっとたまらなく、うれしく思う。
中学生のころには、 すでに子どもと関わる仕事がしたいと思っていた。 出会ったのは1歳の時で、過ごした時間も3ヶ月ほどだったと思う。 やさしくて、あたたかくて、楽しい保育園の先⽣。 そんな先生との時間が忘れられなくて、 自分もなりたいと思った。 高校も、保育系に進学している先輩が多いところを選んだ。 もちろん関東学院大学を選んだ理由も、 幼稚園教諭と保育士の資格の同時取得、そして 心理学も学べて子どもたちと触れ合うためのスキルと知識を ここなら身につけられると思ったから。 すべては、子どもたちと関わる仕事に就くためにどうすればいいか 私の指針は、いつもそこにある。
入学前は、子どもと触れあえるのが楽しいし、一生関わりたい。 そんな単純な気持ちだった。 だけど、勉強すればするほど、 自分がしたことでどんな成長があるのか。 この遊びに、どんな意味があるのか。 百人いれば、百通りの子どもたちへの接し方がある中で、 そのベースとなる知識や技術の大切さを知った。 保育に正解はないからこそ、力量が問われるし、 自分を高めることへの意味とやりがいを感じている。
実習やボランティアで 子どもたちと関わることが増えて、 子どもたちの純粋さに驚かされることがたくさんある。 集団生活も初めてで、まっさらな心を持つ子どもたちに 友達との関係作りから、生活する上で守るルールなど 1を伝えると10も、100も吸収して成長していく姿を見ると、 改めてこの道を選んでよかったなと思う。
決められたプログラムで、同じ遊びをする。 きっちりした保育も大切だと思うけれど、 私は子どもたちが 製作、⾃然遊び、ごっこ遊び… 一人ひとりが自由に過ごせることができる保育。 そんな保育が、私の理想。 子どもたちがやりたいことが、 私が関わることで、どんどん楽しくなっていく。 ある日の遊びは、その⽇で終わりではなく、 日々の遊びが積み重なって、 子どもたちの中でかけがえのない時間となる。 そう私は信じている。
関東学院大学教育学部こども発達学科では、1年次から幼稚園や小学校で1週間の教育実習がスタート。2・3年次からは保育所や福祉施設等での実習も行われる。将来働く現場で、子どもたちがどんな風に過ごし、どんな成長の日々を送っているかを体験。子どもと接しながら、学んできた技術や知識を深めることができます。
休みの日は、家族と一緒に過ごすことが多い。 ダラダラと過ごすこともあれば、 一緒に買い物に行ったり、旅行に行ったり… 4つ下の弟とは二人でライブに行ったりするのも当たり前だ。 家はいつでも帰れる場所であり、 いつまでも大切にしたい場所。 家族が好きだからこそ、 いつか結婚して、自分の家族ももってみたいというのは 私の人生の目標の1つだ。
将来は保育士として働くか、 幼稚園教諭として働くかはまだ決められていないけれど、 ずっと子どもと関わっていきたい。 理想の保育を実現することは、きっと簡単なことではない。 だけど、自分との時間がそのとき、その瞬間に 結果がでなくとも、いつか人生の中でよい影響になれば、 それはとても幸福なことだと思う。
今回の撮影地
横浜港を見下ろす小高い丘にある公園。川村さんが幼少期に家族で歩いてよく散歩していた場所。横浜ベイブリッジを望むビュースポットとしても有名。