忙しい時間の中で、いかに効率よく入学の準備を進めていくかは事前に何をすべきか知っているか否かで変わってくる。
来年4月の入学をめざすなら、そろそろ準備をはじめたいところ。大学院・大学・通信教育の合格までのダンドリをチェックしよう。
大学では社会人入試を実施していることが多い。社会人入試は、書類審査、小論文、面接という科目構成が一般的。そこに、英語や専門科目を課す大学もある。
この中で、早めに準備しておきたいのは出願書類に含まれる志望理由書。社会経験を積んだ今、なぜ学びたいのか、その学習意欲を大学側は重視している。そのため、社会経験に裏打ちされた説得力のある志望理由書を作成することが大切だ。
また、ほとんどの大学では小論文を課している。文章を書くことから遠ざかっている人は、この学習も早めにしておくこと。大学の場合、大学院ほど高度な専門知識が問われるわけではないので、余裕をもって準備ができるはず。志望校が決まったら受験情報をリサーチし、計画通りに受験に向けて進んでいこう。
情報収集
説明会やオープンキャンパスに行くのがおすすめ
志望校が決まっている人は、試験時期、必要書類などをチェックしておこう。志望校が決まっていない人は、学ぶ目的を明確にして、志望校選びから開始。希望の内容が学べる学部で、かつ社会人入試を実施しているところを選ぶと受験負担が少なくてすむ。また、仕事を続けながら通うのなら開講形態や場所もチェックしておくこと。学校によって、社会人向けに説明会やオープンキャンパスを実施していることもある。キャンパスの見学ができたり、教授と話ができたりと、志望校選びの参考になるのでできるだけ参加しておこう。
時間がない人のダンドリ
まずは志望理由書の作成を!
時間がない人は、志望校を決めたらすぐに願書を取り寄せて、志望理由書の作成から開始。志望理由書を完璧に仕上げることは、志望理由を中心に質問されることが多い面接試験の対策にもなる。さらに、小論文が課される場合には、この対策も同時に始めておかなければならない。普段文章を書き慣れていないと、制限時間内に仕上げられないこともあるので、実際の試験を想定しながら、文章をまとめる練習をしておくとよい。このほか、志望理由書以外の提出書類の準備も早めにしておこう。筆記試験があるのなら、志望理由書の作成、小論文対策と並行してその学習も行うこと。そうなるとハードだが、最後まであきらめず学習することが大切だ。
筆記試験対策
小論文を課す大学は多い時間内に書く練習をしておこう
志望大学が過去問題を公表しているか確認し、公表していたら入手して出題傾向を分析、対策をたてよう。社会人入試の筆記試験で課されることが多いのは小論文。近年は専門分野に関連した出題が増えているので、専門知識から時事まで身につけておくことが大切だ。小論文で重要となるのは論文構成。日頃から、制限時間を設けて、序論、本論、結論の構成で時間内に書く練習をしておこう。また、グローバル化が進む中で、社会人入試でも英語試験を課す学校も少なくない。英語試験では長文問題が中心となるので、英文の文献を読むなどして、長文に慣れておくこと。長文を読みながら単語も一緒に覚えておけば学習時間の短縮にもなる。
志望理由書を作成
このデキが試験では重要に。中身の濃い内容にすること
出願書類の一つである志望理由書は、職務経歴や学びたい内容、将来の目標などを書くもの。学習意欲や目的意識などが重視される社会人入試において、この志望理由書は重視されると言われている。なぜその大学で学びたいのか、入学の目的をハッキリさせ、早めにとりかかるようにしたい。仕上げる際は、読みやすさを意識し、志望理由をだらだらとならべるのではなく、仕事や問題意識と志望学部とのつながりを具体的に書くこと。志望理由書を中身の濃い内容に仕上げておくと、面接試験の際にも役立つ。
「志望理由書」書き方POINT
4段落構成で書くと読みやすくなる
読みやすさを考慮すると、4段落構成で書くのがベター。第1段落目に志望動機、第2段落目に大学で学びたいこと、第3段落目は志望理由、第4段落目に卒業後の進路・抱負、という構成で書いてみよう。
ひとりよがりの文章にならないよう注意
主観的すぎる文章では、読み手を納得させることができない。なるべく客観的な視点から書くようにしよう。もし可能なら家族や友人など、第三者に読んでもらうとよい。
文章作成のルール、作法に気をつける
文章の基本的なルールを踏まえて書くことが大切。文末に読点やカギカッコがきたらどうするかなどを忘れてしまった人は確認しておこう。なお、「である調」の常体で書くと敬語表現の間違いをしにくい。
提出書類の準備
準備しなければならない書類は多いので注意
出願時には志望理由書のほかにも、右下に紹介したような書類の提出を求められる。成績証明書などは、卒業校に問い合わせて郵送してもらったり、あるいは自分で取り行ったりと、意外と時間がかかるもの。冬の入試を考えるのなら、年内には準備しておこう。もし複数の大学の受験を考えている人は、余分に書類を用意しておくと便利だ。なお、こうした提出書類のほかにも、やっておきたい準備として、仕事をしながら大学へ通おうと考えている人は上司・会社への報告をすませておこう。報告は必須ではないが、仕事上周囲の協力が必要なら話しておいたほうが何かと役立つ。また、家族への報告も忘れずに。さらに、学費支払いのプランも事前にたてておくと後々困らなくてすむ。
必要な書類例
面接の準備
学びたい理由、将来のビジョンは言えるように
試験まで1ヵ月という時期になったら、面接対策もしておこう。面接では志望理由を聞かれることが多いので、志望理由書を作成するときに、大学で学びたい内容、将来のビジョンなどを明確にしておくとよい。そして、志望理由書の内容に関しては、どんな方向から質問されてもいいように回答を用意しておくこと。可能であれば、同僚や家族、友達などに面接官になってもらい、本番を想定したシミュレーションをしてみるとよい。そうすると、すぐに答えられなかったり、考えがまとまっていなかったりといった欠点を発見できる。大学入試における面接は一般的なコミュニケーション能力など人物を見るのが目的。ガチガチに緊張せず、社会人としての常識をもって臨むようにすれば大丈夫だ。
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