
臨床工学技士は、人工呼吸器や透析装置といった「命に直結する機械」を操る医療現場のエンジニアです。私は現在、血液浄化機器学を専門とし、透析中の患者さまや機械の状態を「音」で解析する研究に取り組んでいます。機械が故障する直前のわずかな異音や、透析患者さまの血流音をマイクで拾い、ノイズキャンセリングの原理で精密に分析する試みです。これは学生と一緒に研究課題として取り組んでおり、まだ実用化段階ではありませんが、実現すれば医療事故の未然防止や迅速な状態判断が可能になります。
私はかつて病院で働きながら資格を得た「現場育ち」。今の病院は高度な技術に囲まれていますが、一歩間違えば危険も伴います。装置を正しく管理し、医師や看護師が本来の業務に集中できるよう支える存在としてのプライドが、私の活動の原動力です。

医療工学の導入から、血液浄化や計測装置といった専門科目、卒業研究、国試対策まで幅広く担当しています
本学は少人数制で、教員と学生の距離が非常に近いのが特徴です。堀内教授は「分からないことをそのままにしない」ことを大切にしています。医療工学には数学や物理が不可欠ですが、苦手な学生のために基礎から学び直す授業も行い、全員がスムーズに学べるようサポートしています。
研究室では「遠慮せず何でも聞きにおいで」と伝えており、積極的に質問に来る学生の姿が見られます。4年生では週に何度も小テストを繰り返し、全員を国家試験合格レベルまで引き上げます。やる気さえあれば、全力でプロの技士へと育てます。

実習室には実際に病院で使われている最新機器が揃っているので、より実践的な学びができます
臨床工学技士は、現代医療に不可欠なハイテク機器を操り命を救う「医療のエンジニア」。需要急増中で、病院や開発メーカーなど進路も多彩です。「機械好き」を「誰かを救う力」に変える、将来性抜群の職業です!
専門:医用生体計測装置学、血液浄化機器学
臨床工学技士制度の創設期から現場を支えてきた熟練の技士。現在は音を使った医療機器の安全性向上の研究に取り組み、休日は教材作りに情熱を注ぐ。学会発表を兼ねた旅行が息抜き。技術革新の激しい医療現場で、常に最新の知識を学生に届ける「命のエンジニア」育成に注力している。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。



