私の専門は「画像工学」「コンピュータグラフィックス」「教育工学」「情報教育」の大きく分けて4分野です。そのうちのひとつ、コンピュータグラフィックスについてご紹介します。この分野では3次元CGによって構成された初等・中等教育用教材の開発やCGアニメーションの開発に取り組んでいます。たとえば小学校低学年向けのデジタル教材づくりでは、あいさつの大切さを楽しく学べる学習システムを制作。主人公のクマが勇気を出してあいさつをすることで友達と仲よくなっていくストーリー仕立てになっています。子どもたちは物語に夢中になりながら、教材を通して自然にコミュニケーションの大切さを学ぶことができます。ほかにも漢字の成り立ちや数学の図形・文章問題を学ぶ教材の開発などにも取り組んでいます。
松下先生が担当する「ゲーム・CG・Webデザイン研究室」では、CGでキャラクターのデザインや動きを考案したり、CGやWebを活かした3Dゲームを制作したりしている。「ゼミでは社会に出てから求められる実用的なスキルを習得します。たとえばJavaやC言語など、何かひとつプログラミングスキルを身につければ、IT業界に就職した際に必ず役に立ちます。ひとつのスキルをマスターすれば、それを軸に応用していけるので」と松下先生。また「息抜きも必要」と定期的に全員で食事会をするなどアットホームな雰囲気も魅力的だ。
学生のうちは勉強も大事ですが、社会に出てから必要とされるコミュニケーションスキルも磨いてほしいですね。そのためにも学内・学外問わずたくさんの友達をつくり、一生ものの仲間を見つけてください。
専門分野:画像工学、コンピュータグラフィックス、教育工学など。略歴:横浜国立大学大学院工学研究科人工環境システム学専攻博士後期課程を修了。博士(工学)。著書:『POV-Rayで学ぶ はじめての3DCG制作-つくって身につく基本スキル-』『大きな字でわかりやすいWindows8.1入門[インターネット&メール活用版]』など。「情報リテラシー演習」「コンピュータグラフィックス演習」「CGアニメーション演習」などの授業を担当。