新聞社のグラフィックデザイナーとして働いています。新聞広告制作や、生活情報紙のコーナーカット、特集記事デザインなどを担当しています。新聞広告は幅広い業種・ジャンルの情報を広告として取り扱うため、その業界やクライアントの希望に合うものを分析し、理解してデザインする必要があります。そのため、過去の広告やネットでのサーチで様々なデザインを研究し、自分の制作物に落とし込めるよう心がけています。私が制作した広告に反響があったり、特集記事の感想をいただいたりするととても嬉しく、次への励みになります。もっと読者の方に楽しんでもらえるデザインにするため、日頃から様々な媒体のデザインを研究していきたいです。
幼い頃から絵を描いたり見たりするのが好きでした。高校で進路を決めるときに「こういう業界もあるんだ」と興味を持ったことをきっかけに、デザイン業界を目指して進学先を探し始めました。「熊本デザイン専門学校」を選んだのは、その就職率の高さ、中でもデザイン業界への就職率が高いことです。将来的に熊本で働きたいと思っていたため、熊本にある専門学校で学ぶことも強みになると思いました。オープンキャンパスに参加して先生方にお話を聞いたことで、ネットで学校情報を見るだけでは漠然としていた授業内容や就職像などの解像度が上がり、「熊本デザイン専門学校」への進学を決心する大きな決め手になりました。
専門学校では、デザインの基礎を身に付けた上でグラフィックを専門的に学べたので、就職してからもすぐにスキルを生かすことができました。特に好きだったのが、タイポグラフィの授業。学校で大きな看板に直接ペイントするイベントが開催されたとき、自分が考えたタイポグラフィのデザインが採用されたときは、とても嬉しかったですね。クラスメイトも好きなものが近しい子が多く、いろんなデザインを一緒に考えたり、アドバイスし合ったりと楽しく過ごせました。授業でも、同じ作品をグループで協力しながら制作する授業が多くありました。複数人で一つの物を制作する今の業務に、その経験が生きていると思います。
株式会社 熊本日日新聞社/グラフィックデザイン科/2017年卒/"新聞"というものに興味があり、その業務にデザインという形で関われることに魅力を感じて、熊本日日新聞社への就職を目指したという尾方さん。現在の業界について、「今はコロナ禍ということもあり、紙の需要が少なくなってきています。webなどの知識も必要になるかもしれませんが、紙には紙の力があります。今だからこそ紙媒体で何ができるのかを考えることも大事だと思います」と分析する。