
理学療法士(以下PT)としての臨床経験を経て、教員歴は約20年。現在でも訪問看護の第一線に立ち続ける経験を活かして、病気やケガで苦しむ人を支えられるPTの育成に努めています。脳卒中や関節リウマチ、視覚障害など、支援を必要とする方の症例は様々ですが、環境を整えてあげるだけでも自立した日常生活を送れるようになる方もいらっしゃいます。できるだけ多くの症例に対する知識を深め、病気やケガの状態に合わせて正しい評価・アプローチを行えるように、私の講義では、トランスファーボードやスライディングシートなど、現場で実際に使われている福祉用具を用いて、屋内外での生活シーンを想定した実践的な実習を行っています。さらに、自身の経験を活かして、現場での対処法やPTとしての心構えも学生たちに伝えています。

支援をする側とされる側の両方を体験。身をもって「不自由さ」を体験することで、見えてくることがある
「日常生活活動学」の講義では、理学療法の対象となる代表的な疾患を取り上げ、日常生活に即したアプローチを指導しています。実習をメインに、基本動作やセルフケアの評価、動作獲得に向けた練習方法を立案し、実践的な日常生活活動指導力を習得。さらに、PT役と対象者役の両方を体験することで、支援する側と支援される側の気持ちへの理解を深めていきます。「なぜできないのか?」「どうすればできるようになるのか?」を考え、残された機能を最大限に活かした生活支援を学ぶ授業です。

車いすで段差を上がるなど、日常のシーンを想定した実習で、動作の指導法や治療プログラムを考案
理学療法士の仕事は、人の人生に寄り添い、できる喜びを支える仕事です。知識や技術は学べば身につきます。大切なのは、人を思う気持ちと誰かのために動く行動力。その一歩を、理学療法学科で踏み出してみませんか。

教員としてPTの育成に力を注ぎながら、訪問看護の現場にも立ち続けている高江 陽子先生
理学療法学科の教育課程において、専門分野の理学療法治療学である日常生活活動学は、2年次に通年で学ぶ科目である。授業概要は、前期で日常生活活動の概念と範囲、日常生活活動評価、日常生活活動を支援する機器について理解する。後期で代表的な疾患・障害における日常生活活動の評価や基本動作やセルフケアへの介入、生活環境整備の実際について理解するとなっている。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。



