「思いを行動で示していけば、応援したくなる!」俳優・磯村勇斗さんから高校生のみんなへ
今回のスタサプSPECIALインタビューは、磯村勇斗さんが登場!
さまざまな番組や作品を通して「夢」をかなえようと頑張る人に、エールを送り続けている磯村さん。
自身もまた、紆余曲折ありつつもずっと思い描いていた夢に向かって突き進んできた高校時代だったそう。
将来の夢をつかみ取るためのエールを、みんなに届けます!
磯村勇斗(いそむら・はやと)
1992年9月11日生まれ、静岡県出身。
フジテレビ『ライオンのミライ☆モンスター』や、映画『さかなのこ』(9月1日公開)などに出演。
特技はバスケットボール、趣味はサウナ、ゾンビ映画鑑賞、薫製。
目次
磯村勇斗さんの中学~大学時代をプレイバック
「俳優」という進路のきっかけは中学で作った自主製作映画
「俳優になろう」と決めたのは中学生の時です。
友達同士で映画を自主制作したんですけど、この時、僕は出演者兼監督として参加していて。
でき上がった作品を全校生徒の前で発表したんです。
上映の後、みんなから拍手をもらったとき「映画を作りたい!」という夢ができました。
映画を「作る」ことから始まっているので、やっぱり今でも現場が好きです。
現場に俳優として参加しているときに、自分が俳優である意味を感じます。
映画やドラマって、俳優だけが目立って見えるけれど、支えているスタッフさんがいて初めて成り立つもの。
みんなで一つの作品を創作しているんです。
監督が考える演出に、どう自分がパフォーマンスで返していくか。この感覚がおもしろい!
中学生の時の、あの時の思いがそのまま生きているんじゃないかな。
「何がしたいのか」を自分に聞いてみた高校時代
高校に入っても、お芝居がやりたいという思いは強くて、自分から地元の劇団に入団しました。
本当は東京に行ければよかったのかもしれないけど、家族の反対もあったので、週5日高校に通いながら芝居の勉強をすることにしました。
高校生活は勉強をしつつも、スポーツと芝居に重きを置いていたという感じです。
進学校ということもあり、家族や先生は「良い大学に行ってほしい」という思いがあったみたいです。
でも、ぼくは「東京で芝居をやりたい」という思いが強くて。
間をとって、お芝居ができる大学に進学を決めてました。
好きなことをするために進路指導でうそをついたことも
高校の進路指導では、志望校を聞かれるじゃないですか。
でも家族から俳優になることを反対されていたので、面談でも「演技について学びたい」とは言わずに、「海洋生物について学べる学校志望」ってうそをついたり(笑)。
高校卒業後は大学に行って普通に勉強します、という姿勢を貫き通していました。
最終的に海洋生物とはまったく関係ない演劇の勉強ができる大学に行ったんですけど、入学を決めたときも家族の反対はありましたね。
俳優の仕事は、食べていけるかわからない世界ですから。心配はしていました。
大学は中退したけど自分が向かうべき世界を学生生活で知る
そんな感じで入学した大学なんですけど、どうしても芝居をやりたくて、悩んだ末に中退を決断しました。
「もっと外の世界を見たい!」という思いが強くなってしまったんです。
中退したことで家族は驚いていたし、ショックを受けていましたね…。
当時の自分は「夢に向かって思いを貫き通してやる!」って無我夢中だったんですが、家族には悲しい思いをさせてしまったかな、と今は反省しています。
中退はしましたが、同世代の俳優志望の学生たちと受けた大学のレッスンは刺激的でした。
中学、高校の劇団活動とはまったく違う発見もたくさんありましたね。
オーディションを受けても合格しないことにジレンマを抱えて、仲間と支え合いながら過ごした時間。
大学生活で得たハングリー精神は、今でも生きているんじゃないかと思います。
また石橋蓮司さん(俳優・演出家)の特別授業も、初めて俳優として活躍する方の生の声を聞けたという点ですごく印象に残っています。
「石橋さんと一緒に映画に出たい!いや、出るぞ!」という強い思いが生まれましたね。
夢に向かって突き進め!高校生へのメッセージ
自分は自分!「好き」な気持ちを信じて
やりたいことがみつかっている、夢をもっている。
でも、周りに「できないよ」って言われてしまうと悩んでしまうこともあるかもしれないですよね。
ぼくの場合は俳優になることは反対されたけど、「なれないよ」と言われることはなかったんです。
みんなどこかで応援してくれていた。友達もおもしろがってくれていました。
夢をかなえようとするエネルギーって、結局は自分自身の問題だと思うんです。
誰かが「無理だ」と言ってくる根拠って、その人だけの物差しでしかないので。
だから、他人の言うことは気にする必要はないと、ぼくは思います。
自分の物差しを信じることが、他人の言葉よりもずっと大切です。
ぼくも、劇団の先輩に「この世界は難しいよ」って言われ続けていました。
でも、その言葉がむしろぼくのエネルギーになっていたんです。
「そんなに難しいんなら、その景色、俺が見てやろう!」っていう反発心ですね。
その気持ちでいれば、己は己で進んでいけます。
思いを行動で示していけば応援したくなる
ぼくは、自分で映画作ったり舞台に立ったり、やりたいことを行動で示していたから、周りがぼくの夢を信じてくれていたんじゃないかと思います。
きっと、口だけで夢を語っていたら、それは無理だよって言われていたのかもしれない。
「無理だよ」って言う間もないくらい、どんどん突き進んでいったことが大きいでしょうね。
自分で自分の道を切り開いていく。
夢や好きなことがあるんだったら、とことんやる。
行動で示すことで、応援してくれる人も現れ、チャンスも開けていくんだと思います。
夢を追う「若い仲間」にも共感
ぼくは今次世代のスポーツ選手など金の卵を特集する『ミライ☆モンスター』(フジテレビ系列)に出演しているんですが、頑張っている若い人たちを見ていると、バスケットボールをやっていた当時を思い出します。
同じチームメイトでも、そこにはライバルがいて。
試合にはどちらか1人しか出場できないとなっても、やっぱり仲間だからお互い応援しながら切磋琢磨(せっさたくま)していく。
自分の高校時代を思い出しながら、奮闘する選手たちに共感しています。
『さかなのこ』(9月1日公開)も、沖田修一監督が描く人物像や言葉選びがあたたかく、夢を追う人みんなへのエールが込められた映画です。
「周りから何を言われようと、好きなことをやっていくことが大切」というメッセージを感じました。
過酷な練習を乗り越えて大会に向かう日々、チームで団結して試合に臨む瞬間、好きなことに突き進む時の葛藤など、頑張っている人って、一人ひとりにストーリーがありますよね。
その姿を見せられると、「頑張れー!」って応援したくなります。
高校生のみんなへ、メッセージ!
今、自分の夢がわからないという人も、誰かの声で焦る必要はないんじゃないかなと思います。
少しでも興味があることをみつけたら、それに対して行動してみる。
自分の感覚を信じて、探していってほしいですね。
自分は自分。他人の物差しではなく、自分の物差しを信じて進んでください!
放送:毎週日曜日11:15~11:45(フジテレビ系列)
MC:関根勤、岡田奈々(AKB48)、岡部麟(AKB48)
ミライ☆モンスター紹介人:磯村勇斗、石田たくみ(カミナリ)
未来に輝く金のタマゴたちが「今乗り越えたい壁」に挑む瞬間に密着!重要なのは結果じゃなくて挑戦!
『ライオンのミライ☆モンスター』はそんな夢追い人応援ドキュメンタリー番組。
日本の未来を担い、近い将来「モンスター」になる可能性を秘めた「金のタマゴ」たちを、体当たりで取材していく。
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/miraimonster/
映画情報『さかなのこ』
公開:2022年9月1日(木)ロードショー
監督:沖田修一
キャスト:のん、柳楽優弥、夏帆、磯村勇斗ほか
主題歌:CHAI「夢のはなし」(Sony Music Labels)
お魚への大きな愛と膨大な知識、やさしくユーモラスなキャラクターで、老若男女から絶大な人気を集めるスー
パースターのさかなクン。そんなさかなクンの自伝的エッセイ『さかなクンの一魚一会~まいにち夢中な人
生!~』(講談社)を原作にした映画『さかなのこ』は、お魚が大好きで普通のことが苦手なミー坊が、社会の
荒波にもまれながらも自分の「好き」を貫く姿を描くライフストーリー。
公式サイト:https://sakananoko.jp/
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Text・Edit / Yukiko Sakuraba, Chihiro Sekine
Photographer / Atsuko Numajiri
Hair&Makeup / Tomokatsu Sato
Styling / Ryosuke Saito
[衣装]
シャツ 2万4200円(DRESS HIPPY/ノーネーム)、
シューズ 6万3800円、バングル 4万9500円、リング 2万5300円(すべてsemoh/ビューローウエヤマ)、その他スタイリスト私物
[問い合わせ先]
ノーネーム tel:078-333-1341
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