2024年度大学共通テスト(共通テスト)の日程は?時間割から当日の注意事項までを紹介!

2024年度大学入学共通テストの実施日程は、2024年1月13日(土)と14日(日)、追試験または再試験は1月27日(土)と28日(日)、得点調整の実施有無の発表は1月19日(金)となっている。
 
大学入学共通テストで実力を出し切るためには、日々の勉強だけでなく、計画的に準備を進めていくことが大切だ。
 
出願期間から試験当日までの流れ、当日の時間割や注意事項など、大事なポイントを確実に押さえておこう。

大学入学共通テストとは?

大学入学共通テストは、大学への入学を希望する高校生などを対象に、主に高校までの基礎的な学習の達成度を判定するために行われている試験だ。
 
試験の傾向としては、知識の理解の質を問う問題、思考力や判断力、表現力等が試される問題に重点が置かれている。

2023年度入試では、全国で870大学・短期大学が「大学入学共通テスト」を利用した。

2024年度入試については未発表ではあるが(2023年8月現在)、多くの学校が利用することが予想される。

また、各大学が適切に用いることで、大学教育を受けるために必要な能力や意欲、適性等を総合的に判断している。
 
小論文や面接等を実施する大学や学校推薦型選抜、帰国生徒選抜など、各大学が行う試験との組み合せにより、新しい層の学生開拓や、大学入試の個性化・多様化にも貢献している。

2024年度大学入学共通テスト、日程は?

【2024年度】大学入学共通テスト、試験日程・出願期間・教科・時間割・当日の注意事項は?

※大学入学共通テストの試験日程は大学入試センターより広報される

試験日程は2024年1月13日(土)と14日(日)、追試験または再試験は1月27日(土)と28日(日)、得点調整の実施有無の発表は1月19日(金)と大学入試センターより広報されている。
 
受験者は、以下の教科・科目の中から、志望する大学が指定するものを各々選択して受験することになる。
1月13日(土)<第1日>

●地理歴史・公民:「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理、政治・経済」
 
●国語:「国語」
 
●外国語:「英語」「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」
1月14日(日)<第2日>

●理科1:「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」
 
●数学1:「数学I」「数学I・数学A」
 
●数学2:「数学II」「数学II・数学B」「簿記・会計」「情報関係基礎」
 
●理科2:「物理」「化学」「生物」「地学」

「理科1」を受験する場合は、1科目のみの受験は認められていない。必ず2科目の受験が必要となるので、該当する方は注意しよう。

2024年度大学入学共通テストの出願期間や検定料は?

2024年度大学入学共通テストの出願期間は、2024年9月25日(月)~10月5日(木)。

検定料は3教科以上を受験する場合は1万8000円、2教科以下を受験する場合は1万2000円。

成績通知を希望する場合は、手数料800円を検定料と併せて納付する。
 
また、出願方法は、学生と既卒者で異なる。
<高等学校または中等教育学校を2024年3月に卒業見込みの学生>

「志願票」に「検定料受付証明書」を添えて、在学する学校を経由して提出
 
<それ以外の方(既卒者やほかの出願資格を有する場合)>

「志願票」に「検定料受付証明書」および「出願資格を証明する書類」を添えて、直接大学入試センターに郵送で提出
成績通知を希望する場合は、手数料800円を検定料と併せて納付、出願時に併せて申し出る必要がある。

成績通知は2024年4月1日(月)以降に行われる予定だ。

そのほか、出願時の注意点として受験教科数の数え方がある。

「地理歴史」と「公民」については、そのいずれか又は両教科受験する場合であっても、受験教科数は1教科として取り扱うことになるので注意が必要だ。
 
自分の受験する教科と成績通知の希望有無を確認して、正しい申請と納付を行おう
3教科以上の受験:1万8000円(成績通知希望:1万8800円)
 
2教科以下の受験:1万2000円(成績通知希望:1万2800円)

2024年度大学入学共通テストは何時から?教科と時間割は?

2024年度大学入学共通テストは、2日間とも午前9時30分からスタートする。

ただし1日目の「地理歴史・公民」が1科目受験の方は、午前10時40分からのスタートとなる。
 
1日目の教科は「地理歴史・公民」「国語」「外国語」。

2日目の教科は「理科1」「数学1」「数学2」「理科2」が予定されている。
<第1日>

●地理歴史・公民:【2科目受験】9:30~11:40、【1科目受験】10:40~11:40
 
●国語:13:00~14:20
 
●外国語:【リーディング(英語のみ)】【筆記】15:10~16:30、【リスニング(英語のみ)】17:10~18:10
<第2日>

●理科1:9:30~10:30
 
●数学1:11:20~12:30
 
●数学2:13:50~14:50
 
●理科2:【2科目受験】15:40~17:50、【1科目受験】16:50~17:50
外国語で「英語」を選択した受験者は、原則、リーディングとリスニングの両方を解答する必要がある。

「英語」以外の外国語を選択した場合は、筆記テストのみでリスニングは受験できない。

大学入学共通テストの出願から試験当日までの流れは?

【2024年度】大学入学共通テスト、試験日程・出願期間・教科・時間割・当日の注意事項は?

※大学入学共通テストの出願から試験当日までの流れをおさえておこう

出願から試験当日までの流れは、2023年9月1日〜10月5日までに検定料等払込み、2023年9月25日〜10月5日までに出願、2023年10月25日までに登録内容の確認はがき到着、2023年12月14日までに受験票到着、2024年1月13日・14日に受験となる。

図で表すと以下の通り。
検定料等払込み(2023年9月1日~10月5日)
出願(2023年9月25日~10月5日)
登録内容の確認(2023年10月25日までに確認はがき到着)
受験票等到着(2023年12月14日までに到着)
受験(2024年1月13日・14日)

登録内容の「確認はがき(出願受理通知)」が届いたら、まず記載内容をしっかりと確認しよう。
 
もし受験教科や住所など、記載内容に訂正が必要であれば、2023年11月1日(水)までに大学入試センターに届け出なければならない。
 
万が一「確認はがき」が2023年10月25日(水)までに届かない場合は、必ず志願者本人が大学入試センター事業第1課(電話:03-3465-8600)に問い合わせする必要がある。
 
受験票等が届いたら、再度、登録内容を確認。

2023年12月14日(木)までに届かない場合は、大学入試センター事業第1課に再発行を申請しよう。

大学入学共通テスト、試験当日の持ち物は?

受験票や写真票、学生証(身分証明書)と写真(縦4cm×横3cm)3枚、筆記用具は必ず持参すること。

遅刻をしないように、ゆとりを持って会場へ向かおう。試験中のルールやマナーを守ることも大切だ。

試験当日の持ち物

「受験票」と「写真票」、筆記用具、時計は必ず持参しよう。

学生証(身分証明書)やマスク(個人の判断)、ハンカチなどもあると安心だ。
 
試験当日に必要な持ち物は、前もってチェックリストなどを作って整理しておくといいだろう。
<試験当日に必要な持ち物>

●「受験票」と「写真票」
●筆記用具
●時計
●学生証
●ハンカチ、ティッシュ
●マスク(個人の判断)

「受験票」と「写真票」には同じ写真を貼り付けて、「成績請求票」とは切り離し、当日は必ず持参すること。
 
「写真票」は最初に受験する試験時間に回収されるが、「受験票」は各大学の個別学力検査や入学手続きの際にも必要となるので、試験終了後も大切に保管しておく必要がある。

受験票を紛失、忘れてしまったら

受験票を紛失してしまった場合は、再発行の手続きが必要となる。
 
「受験票再発行等申請書」と「返信用封筒(長形3号、住所・氏名記入、694円分の切手)」を封筒に入れて、郵便で大学入試センター事業第1課に申請すると再発行される。
 
ただし、2024年1月6日(土)〜1月21 日(日)の期間は、再発行は行われない。
 
もし試験当日に忘れてしまった場合は、「仮受験票」で受験することになる。
 
「仮受験票」を発行してもらうには、学生証(身分証明書)と写真(縦4cm×横3cm)3枚を持参し、試験場本部で手続が必要だ。
 
また、「仮受験票」の手続きは1時間程度かかるため、早めに会場へ到着する必要がある。

試験当日の欠席・遅刻、体調不良の場合

試験当日、交通機関に遅れが生じているときは、受験票に記載されている「問合せ大学」へ連絡すること。
 
試験場では試験開始時刻を遅らせる措置が取られるので、焦らずに試験場へ向かおう。
 
体調不良の場合は、不慮の事故等(交通事故、負傷、発病、症状の悪化等)として、追試験を受験することができる。

受験票の「問合せ大学」へ志願者本人か代理人が電話で連絡し、「受験票」と「診断書」を持参して申請すること。

申請期間は2024年1月10日~13日 9:00~17:00、1月14日 7:30~18:10、1月15日 7:30~17:50となっている。

また、不慮の事故等での受験上の配慮を希望する場合も、同様に「問合せ大学」への申請が必要になる。

 申請期日は2024年1月10日(水)17時となっている。

試験中の注意事項、机の上に置けるもの・NGのもの

【2024年度】大学入学共通テスト、試験日程・出願期間・教科・時間割・当日の注意事項は?

※大学入学共通テストでは、机の上に置いてもよいものが決められている

試験中の注意事項もしっかりチェック!
 
試験中は、「受験票」と「写真票」のほかにも、机の上に置くことが許可されているものがある。

一方で、置いておくだけで不正行為と判断されてしまうものもあるので、確実にポイントを押さえておこう。
 
「受験票」と「写真票」のほかに、試験中、机の上に置いていいもの(OK)は、
<OK>

●黒鉛筆(H、F、HBに限る。和歌・格言等が印刷されているものは不可。)
●鉛筆キャップ
●シャープペンシル(メモや計算に使用する場合のみ可。黒い芯に限る。)
●プラスチック製の消しゴム
●鉛筆削り(電動式・大型のもの・ナイフ類は不可。)
●時計(辞書、電卓、端末等の機能があるものや、秒針音のするもの・キッチンタイマー・大型のものは不可。)
●眼鏡、ハンカチ、目薬、ティッシュペーパー(袋や箱から中身だけ取り出したもの
机の上に置いてはいけないもの(NG)は、
<NG>

●定規(定規の機能を備えた鉛筆等を含む。)
●コンパス
●電卓
●そろばん
●グラフ用紙等の補助具
●携帯電話(スマートフォン)
●ウェアラブル端末
●タブレット端末
●電子辞書、ICレコーダー、イヤホン、音楽プレイヤー等の電子機器類

NGのものは、たとえ使用しなくても、身に付けていたり手に持っているだけで不正行為と判断されてしまう。

くれぐれも注意しよう。
 
また、英文字や地図等がプリントされている服等の着用も不正行為と判断されてしまう可能性があるため、禁止となっている。

制服やシンプルな服装で試験に挑もう。
 
万が一、試験当日にNGのものを間違えて持ってきてしまった場合は、試験室に入る前に必ずかばん等にしまうこと。

スマートフォンなどの電子機器類については、アラームの設定を解除し、電源を切ることも忘れないでおこう。

新型コロナウイルス感染症対策について

新型コロナウイルス感染症は5類感染症に位置づけられたため、試験中のマスク着用は個人の判断となる。
 

ただし、試験時期の流行状況等によっては、感染症の特徴に応じた対策が行われる。
 
対策が行われる場合は、2023年12月14日(木)までに送付される受験票等に同封の「受験上の注意」に記載される。
 
また、大学入試センターのホームページにも情報が掲載される。

2024度大学入学共通テスト、追試・再試験の対象は?

【2024年度】大学入学共通テスト、試験日程・出願期間・教科・時間割・当日の注意事項は?

※大学入学共通テストの追試験、再試験は一定の条件を満たした場合に許可される

大学入学共通テストの追試験対象者は、急病や事故などで受験できなかった方。

再試験の対象者は、雪や地震などの災害で受験できなかった方。

急病や災害などで受験できなかった方には、別日程で試験が行われる。

「追試験」の対象者は、
●疾病(インフルエンザ・ノロウイルス・新型コロナウイルス・風邪等を含む。)・負傷により受験できない方
 
●試験場に向かう途中の事故により受験できない方
 
●やむを得ない事由(両親等の危篤・死亡、自宅の火災等)により受験できない方
実施期日(予定)は、
 2024年1月27日(土)、28日(日)
出題教科・科目の出題方法、試験時間などは本試験に則って行われる。
 
「再試験」は、雪や地震などによる災害、試験実施上の事故などにより、本試験が所定の期日に実施できない、完了しなかった場合に行われる。
 
日程については「追試験」と同じで、2023年1月27日(土)、28日(日)が予定されている。
 
「再試験」に関して注意しておくことは、原則、所定の期日までに受験希望を申し出た場合にのみ許可されるということ。

万が一「再試験」を受験しなければならない場合は、申請を忘れずに行うことが重要だ。

2024年度大学入学共通テスト、結果発表と得点調整は?

本試験、追試験・再試験の正解と配点については、各日の全試験終了後に、その日行われた科目分が大学入試センターのホームページで発表される。

本試験において、各科目間で原則20点以上の平均点差が生じ、試験問題の難易差に基づくものと認められた場合には、得点調整が行われる(※受験者数1万人未満の科目は対象外)。
 
平均点等の中間発表については、
2024年1月17日(水) ※予定
最終発表については、
2024年2月5日(月) ※予定
いずれも、大学入試センターのホームページで発表される。
 
もし思ったような得点が取れなかった場合は、得点調整に期待しよう。

得点調整が行われる可能性のある科目は、
●地理歴史の「世界史B」「日本史B」「地理B」の間
●公民の「現代社会」「倫理」「政治・経済」の間
●理科2の「物理」「化学」「生物」「地学」の間
得点調整が行われるかどうかは、2024年1月19日(金)に発表される予定だ。

また、得点調整が行われる場合は、対象科目の得点の換算表が大学入試センターのホームページに発表される。
 
得点調整に当たっては、対象となる受験者と対象とならない受験者間での公平性を保つため、平均点差の全てが調整されるのではなく、通常起こり得る平均点の変動範囲となるよう調整される。

大学入学共通テストは事前準備を計画的に!

2022年度 大学入学共通テスト、試験日は1月15・16日、出願期間や時間割は?

※この記事を参考に事前準備を行い、余裕をもって試験当日を迎えよう

大学入学共通テストの試験に挑む気持ちを整えていくには、試験対策はもちろん、事前の準備も計画的かつ戦略的に行う必要がある。
 
コツコツと準備を進めることで、直前に慌てることなく試験にのみ集中できる。
 
事前準備を怠らず、試験当日は悔いなく全力を出しきろう!


取材・文/株式会社くるくる 構成/寺崎彩乃(本誌) ※2023年8月更新

出典元:大学入試センターHP 大学入試センター令和6年度試験について 令和6年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項 大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト受験案内


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