「今を大切に、好きなことに頑張って!」水瀬いのりさんから高校生のみんなへ応援メッセージ
今回のスペシャルインタビューは、高校生にも大人気の声優・水瀬いのりさんが登場!
4月1日から放送開始したTVアニメ『山田くんとLv999の恋をする』の主人公・木之下茜を演じる水瀬さんに、声優の仕事の様子や大変な時の息抜きの方法をお話してもらったよ。
高校生のみんなへの応援メッセージもいただいたので、チェックしてみてね!
水瀬いのり(みなせ・いのり)
12月2日生まれ、東京都出身。『ご注文はうさぎですか?』(香風智乃(チノ))、『心が叫びたがってるんだ。』(成瀬順)、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』 (ヘスティア)、『Re:ゼロから始める異世界生活』(レム)、『五等分の花嫁』(中野五月)など、多くの人気作品のキャラクターを演じている。
目次
普通の女子大生と高校生プロゲーマーのLv999の恋?
※(c)ましろ/COMICSMART INC./山田くんとLv999の製作委員会
彼氏にフラれてしまった女子大生・木之下茜が出会ったのは、元彼と話を合わせるために始めたネトゲで同じギルドに入っている「山田」。
山田は実は高校生プロゲーマー。
ネトゲとリアルそれぞれでの交流を通じて、無愛想な山田と茜の距離が少しずつ近づいていくというストーリー。
※(c)ましろ/COMICSMART INC./山田くんとLv999の製作委員会
スタートからゲームオーバー!からのLv.999の恋へ
彼氏・たくまの影響でネットゲームを始めた茜が、彼氏から「好きな人ができた」と別れを切り出され、しかも浮気相手とはそのネトゲで知り合ったという、いきなり主人公の失恋から物語が始まります。
「すでにゲームオーバーなんじゃないか」っていう導入なのですが、これがどんなふうに山田くんとLv.999の恋に繋がっていくのかとても楽しみです。
ネトゲと現実世界が並行してストーリーが進むのですが、私自身もゲームはよくやるので、自分の中に落とし込みやすい世界観でした。
茜は愛されキャラ みんなが憧れる女子大生像
茜は自分の喜怒哀楽に正直で、感情をちゃんと表に出せる、人間味にあふれた女の子です。
私は反対に、内にこもってしまうし、感情が高ぶっても平静を装うタイプ。
人前で感情を見せることが苦手なので、茜のことは「うらやましいな」って思いました。
茜は、感情を表に出しても嫌味がなくてカラッとしています。
周りを巻き込んじゃうこともあるけど、それがかえって周りの人たちにとって刺激になったりしていて、愛されキャラですよね。
みんなの憧れの女子大生像なんじゃないかな。
※(c)ましろ/COMICSMART INC./山田くんとLv999の製作委員会
演じるのが難しかった「普通の」女子大生
自分が茜役に決まった時は驚きました。
これだけテンションの振り幅が広くてコミカルで、でも「普通」の女子大生で。
「普通ってなんだろう」って考えてしまって、アフレコが始まるまでは自信がなくて、どうしようって気持ちが大きかったですね。
アフレコが始まってからは、「絵がコミカルになっていても芝居はコミカルにしないで」と監督からディレクションをいただきました。
アニメーションに合わせるとどうしても声を盛り過ぎてしまい、芝居がデフォルメされてしまうんです。
監督は、脚本自体がすでに面白いのだから、あえて笑わせにいかなくても大丈夫というスタンスでした。
「これでギャグとして成立しているのかな?」と不安になったのですが、出来上がっているのを見たら、ちゃんと成立しているんです!
そういうアプローチの仕方があるんだと、勉強になりました。
※(c)ましろ/COMICSMART INC./山田くんとLv999の製作委員会
息抜きは大事!仕事とオフを切り替えて
「普通の女子大生」の茜を演じる水瀬さん。
声優として歌手として忙しい水瀬さんは、どうやってオフを過ごしているの?
高校時代のことも話してくれたよ。
趣味の時間もしっかり確保
今回のお話はネトゲがキーワードになっていますが、私もゲームが好きでよくやります。
大型武器やハンマーが好きなので、無骨になった私のアバターをみた人から「これなの??」って言われます。
たくましいプレイスタイルだから、中身が私だってわからないと思います(笑)。
今は『Apex Legends』にハマっています。なかなかひとりで飛び込む勇気がでなくて、友達と一緒に始めました。
まだ慣れてないので、敵に遭遇しそうになったら逃げるという、戦わない生き残り方をしています。
よく「忙しいのにゲームする時間があるの?」って聞かれますけど、そこはしっかり確保。
今日も、19時過ぎにはお仕事が終わるはずなので、帰ってからやる予定です(笑)。
落ち込んでしまった時は家族と話して切り替え
茜は「やけ酒タイプ」ですけど、私の場合は、ごはんをおいしく食べてお風呂に入って、良い睡眠をとることで気持ちを切り替えています。
家族に話を聞いてもらうことも多いですね。
同じ仕事の仲間と話すとお互いに共感し過ぎてしまって、さらに落ち込んでしまうことも多くて。
あえて仕事と関係ない学生時代の友達や異業種の友達に話すことで、「違う世界には違う悩みがあるんだ」とわかったり「こんなに大変なのに自分の悩みを聞いてくれている」と感謝できたり。
そんな気付きも気持ちを切り替えるきっかけになっているのだと思います。
進路で悩んだこともあったけど、学生時代を大切に
今回、山田くんが高校生でプロゲーマーという設定ですが、今の時代、違和感はないですね。
私もデビューは中学3年生でしたけど、学校生活の方を重視していたので、両立に悩むほど忙しいわけではなかったです。
週1回仕事があるかないかなので、両立に悩むよりは「このままで良いのかな」という方で悩みました。
みんなが進路を決めていく中で、わたしは声優の仕事に片足突っ込んでいるけど、まだまだ宙ぶらりんで仕事もそんなになくて、「このまま仕事をしていけるだろうか」と不安ではありました。
そのような状況で私が大切にしていたのは、仕事との両立よりも一緒にいる友達との時間です。
仕事が入って約束をキャンセルしなくちゃならないときも、必ず他の候補日を提案したり仕事が終わってから集まりに駆け付けたりとか。
この先仕事での友達や知り合いが増えて、学生時代の自分を知っている友達との時間はどうしても減ってきちゃう。
声優としての私じゃなくて、普段の私と会ってくれる人と大人になっても繋がっていたいという思いがありました。
高校生のみんなへ 今に向き合って好きなことにがんばって!
高校時代は勉強に励んだり向き合ったりが億劫で、どうやったら楽しくなるのかを工夫することに一生懸命でした。
戻りたくても戻れない時間だったと、後になってから気付くんですけど、あの時はそんなことを考える余裕もなくて、「早く卒業して早く大人になりたい」と思ってばかりいました。
今となってようやく、当たり前に新しいことを学べる高校時代が特別で貴重な時間だったと感じています。
大人になると、自分から望まないと教材も手に入らないし、教えてくれる先生もいません。
大人になってみて初めて、高校時代が羨ましい環境だとわかりました。
進路に悩んだり不安になったりすることもあると思います。
私も、そうでした。
でも、好きなことを頑張っていたから今に繋がっています。
新しい環境になって慣れないこともあるけど、自分と今を大切にして、好きなことに向かって頑張ってください!
原作:ましろ(コミックスマート「GANMA!」連載)
監督:浅香守生
キャラクターデザイン:濱田邦彦
シリーズ構成:中西やすひろ
音楽:ミト(クラムボン)xDÉ DÉ MOUSE
アニメーション制作:マッドハウス
■キャスト
水瀬いのり(木之下茜)、内山昂輝(山田秋斗)、花江夏樹(佐々木瑛太)、加隈亜衣(佐々木瑠奈)、飛田展男(鴨田 たけぞう)、土屋李央(椿 ゆかり)
公式サイト:https://yamadalv999-anime.com/
▼メッセージ from 水瀬いのりさん
本作は主人公の茜が、彼氏がきっかけで始めたネットゲームの中で浮気されてフラれるという、どん底状態で物語がスタートします。
第1話では「これだからっ! ゲームする男なんて!!」と思う茜ですけど、ゲームを知ったからこそ山田くんに出会えたし、ギルドメンバーとの交流も増えていって「こんな素敵な世界があったんだ!」と気付いていく。
元彼のたくまくんを悪者にしない描き方が、私は素敵だなって思いました。
ゲームや現実世界での人間関係や、人物の描き方など、ただのラブコメじゃない面白さを持った作品です。
1クールを見終えたら、きっとみんなこの作品が大好きになっていると思います。
応援よろしくお願いします!