「できなくても焦らない。たくさんの未来と出会えますように。」高杉真宙さんから特別メッセージ

今月のスペシャルインタビューは、ドラマや映画に引っ張りだこの 大人気俳優・高杉真宙さんが登場!

高校時代の思い出や、​当時の自分を振り返りつつ、高2のみんなに伝えたいこと、夢をかなえる秘訣などたっぷりお話してくれました!



プロフィール:高杉 真宙

1996年7月4日生まれ、福岡県出身。
2012年、映画『カルテット!』で初主演を務める。近年では、映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』シ リーズ、NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』、連続ドラマ『となりのナースエイド』、現在放送中の大河ドラマ『光る君へ』など、ジャンルに縛られず数々の話題作に出演。

できなくても焦らない

いよいよ高校2年生の夏が目前。

楽しいこともたくさんあるけど、そろそろ“未来の自分”、“なりたい自分”について真剣に考え始めた人も多いのでは?

夢をかなえるために、高杉さんが心がけていることを教えてくれました!

「頑張ろう!」とパワーとやる気を与えてくれる、高杉さんの言葉たちをぜひ参考にしてみて!



高2のころは二十歳が“大人のゴール”でした

ぼくが俳優としてやっていきたいなと思い始めたのが、たしか高1か高2ぐらいのときなんですよ。

だからちょうど今の皆さんぐらいの時期ですね。

だけど当時は、俳優として活躍している自分をまったく想像していませんでした。

ぼくが高校2年生ぐらいのときは、“大人”だと思う年齢が二十歳だったので、「余裕のある二十歳になりた い」と思っていたんです。

二十歳ってある種、いろいろなことから自由になれる年齢じゃないですか。

でも自由というのは、守られなくなるということでもあるので、そうなった瞬間に、みんなそれぞれ感じることがあるんじゃないかなと思います。

高校時代の友だちが今でも支えに

ぼくがちょうど高校生ぐらいのときにスマートフォンが普及して、SNSがはやり始めました。

でも当時からSNSにはあんまり興味がなかったので、高校時代は、友だちの家に行ってただただ話したり、夜に公園でバスケしたりして遊ぶことが多かったですね。

大人になった今でも、高校時代の友だちとばっかり遊んでいるんですよ。

なんだかんだ、一番長く交流が続いている気がします。

今でも仲良くできる友だちと、高校時代に出会えて良かったなと思います。
 

流行りにはとりあえず乗っておくべき(笑)!

もし今、高校時代の自分に会えたとしたら「はやりには乗っとけ!」って伝えたいです(笑)。

マジで大事ですよ!

やっぱり乗っておかないと、「あれはやってたよね」っていう話についていけないんですからね(笑)。

ドラマや映画、漫画とかも、はやりに乗っておいたほうが、その後の人生が楽しいと思います。

「あのときこうだったね」という話が、当時同じ学校じゃなかった同世代の人や、友だちじゃなかった人とも話せるから。

そういうのってやっぱり強い ですよね。

ぼくは高校時代なんにもハマってなくて、大人になってからゲームを好きになったんですよ。

大人になってからは、良くないですよ〜。

とどまるところを知らないので(笑)。


仕事も大事だけど人間的にどうなりたいのかも大事!

実際に二十歳になってみたら、「べつに変わんないや」「なんか思ってたのと違うな」って感じました(笑)。

10年経ってもきっと変わらないんだろうなと思ったので、今は40歳を目標に、もっと余裕というものをみつけられたらいいなと思っています。

こうなりたい自分というのを、今も探している最中です。

でもきっと10代のころは、「なりたい自分」というよりも、「社会人としての自分」とか、まずは進学や職業についてのほうが気になるのかなとは思うんですけどね。

どこの学校に行くか、どんな仕事をするかも、もちろん大事ですけど、どんな考え方を持った大人になっていきたいのかも大事。

ぼくはどちらも大事なことだと思っています。

下の世代ともっとかかわって役の幅を広げていきたい

俳優って年齢が上がっていくにつれてできる役も変わっていくし、できない役も増えていきます。

ぼくとしては、ちゃんと年齢に合った役をできる俳優でいられれば良いなと思っていますね。

年齢が上がっていくということは、自分よりも下の世代の俳優たちがいることが当たり前になっていきます。

なので今後は、例えば教師役とか先輩役とか、そういう下の子たちとかかわれるような役もやっていけたらいいですね。

ぼくはプライベートで先輩や後輩の俳優さんと交流することがあんまりなくて、 本当に狭い世界で生きてるんですよ。

でも交流は本当に大事だと思うので、ぼくを反面教師にしてもらえたら…(笑)。

下の世代ともっとかかわって、役の幅を広げていけたらいいなと思います。

いつか「部下」というものをもちたいです(笑)。

まずは明確な目標をみつけて達成までの過程を大事にして

夢をかなえていくためにぼくが心がけていることは、「明確な目標をみつけること」と、「自分の納得する最終地点までの過程に重きを置くこと」です。

例えば、「3年間でこういう体型になりたい」と決めたら、「じゃあ1年間でこれぐらいになれれば十分かな」って考えるんです。

3年あるから、できなくても焦らずに、ちゃんとそこにもっていけるように努 力していくイメージですかね。

できなくてもへこたれないようにしています。

皆さんも焦らずに一つひとつ、最終地点までの過程をみつけて頑張ってください!

8月7日、フォトブック『I/my』が発売!

高杉さんが、俳優15周年のアニバーサリーイヤーとなる2024年夏にフォトブックが発売!

▶高杉真宙 PHOTOBOOK『I/my』(2024年8月7日発売)

2020年からスタートした雑誌『 +act.』の連載「きり、とる。」で届けてきた写真と文章に加え、高杉さんが“今一番行きたい” と願った場所·長崎の街を 旅した撮り下ろしカットを収録。

ぜひチェックしてみて!

FROMスタサプ編集部
夢をかなえていくために心がけていることについて、すごく具体的にお話してくださった高杉さん。

どんな質問にも真摯に答えてくださ りました!

みんなへの手書きメッセージも、「なんて書こう…?」と、すっごく真剣に考えてくれました♡

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Text・Edit / Mariko Konno,
Design / Dai Kayama(ma-h gra),
Photograph / Takuya Sugie(TRON),
Hair&Makeup /  Sayaka Tsutsumi,
Styling / Daisuke Araki
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