バイリンガル講座！今回は【恋】

同じ研究対象でも、専門分野によって魅力を感じる部分も気になるところも違う。
そんな学問の奥深い世界を垣間見てみよう。

今回のテーマは、ズバリ「恋」。
恋愛心理＆メダカの脳の恋にまつわる働きから、
恋の不思議を味わって！

心理学と「恋」

統計学を土台に、人の心を科学する学問。
人の心が読めるようになったりはしないけど、自分や人の心の状態が客観的に見られるようになる。


研究では数学など理系要素が強くなりますが、学部の4年間は文系的な内容が多いと思います。

「恋」とどんな関係が…？

「恋愛の悩みの原因と対処法」を研究しています。


例えば「交際に至る前」「交際中」「別れ」のどの時期の悩みなのか、悩みの原因は「自分」「相手」「関係性」のどれか、などの要素を組み合わせ、どんな対処ができるかなどの傾向を研究しています。

心理学は、考察の余地が多いからこそ面白い!

理系の多くの学問の論文は、実験や調査の結果が中心に書かれます。
一方で心理学は、「こんな結果が出た。ではなんでそうなったの？」という考察が含まれます。
心の動きの理由を、さまざまな観点から考えられることが面白いと思います。

生命科学と「恋」

生き物や生命を扱う学問の総称で、生物学から医学、農学まで幅広く含まれる。
高校の教科でいうと「生物学」を応用するようなイメージ。


文献を読んだりもしますが、実験によって仮説を検証する理系的な側面が強いと思います。

「恋」とどんな関係が…？

オスとメスの違いを生み出す脳のしくみを研究しています。


どの動物種でも多くのオスはメスを、多くのメスはオスを恋愛対象に選びます。またほとんどの動物では求愛はオスが行い、メスからオスに求愛することは稀です。このような雌雄の違いを生み出す脳のしくみを、メダカを使って調べています。

生命科学は、気になる現象を解明する瞬間が面白い！

面白いと思う現象に出会ったらまずは仮説を立てて、実験を行うなどしてその仮説が正しいかを検証していくのですが、当たっている確 率は高く見積もっても2割くらい。
仮説が合っていることがわかった瞬間の「ゾクッとする感覚」は中毒性がありますよ。

※この記事は2021/3時点の情報です。