
型にはめず、個々に合わせたアプローチを考えます
甲子園出場経験もある伝統校の県立川口工業高校で、保健体育教諭として野球部監督と1学年の担任を務めています。チームはもちろん野球熱の高いOBや生徒、保護者、顧問など、支えて下さる全ての方の力が実を結び、2025年春季大会では28年ぶりにベスト16入りし、夏のシード権を掴むことができました。チームの指導では技術以前に「一生懸命に取り組む姿勢」を最重視。個々の能力を伸ばす指導のほか、チームのバランスも考えて丁寧に調整しています。1学年の担任として注力しているのは、挨拶や報告・連絡・相談など基礎習慣の習得です。「この子変わったな」と思う瞬間に立ち会えたとき、自分も影響を与えられたのかなと嬉しく感じます。
学生時代は教員を目指しながら、野球部の活動に打ち込む日々でした。部員200~250名規模のハイレベルな環境で、1年時に関東地区大学野球選手権大会優勝。トップレベルの選手と一緒に活動する中で視野が広がり、指導者の視点でレギュラーの選手からヒアリング。様々な選手の感覚を知ると同時に、選手ごとに伝え方が異なることにも気づき、その後の指導に活かすことができました。また、野球部の岩井監督の座右の銘でもある「努力・忍耐・根性」は、私の指導の原点であり大切な土台です。助監督、コーチからは技術や組織の動かし方など多くの事を学びました。ゼミや授業、セミナーで習得した教育の「型」も、実務での応用に役立っています。

技術力向上のためにコツコツと努力できるかが成長の鍵
熱心な中学校時代の先生と、高校時代の野球部の監督に出会ったことが教員・指導者を目指したきっかけです。特に高校野球に巡り合えたことが本気になる原点でした。進学後は教員志望としてクラブ活動と学業に励み、アパートでの一人暮らしで自立心も養いました。教職課程の模擬授業では指導案作成の難しさと、現場で計画通りに進まないギャップを体感。スポーツ戦略論では原辰徳客員教授の講義もあり、野球への熱量の高さに感動し、自らの情熱もさらに向上しました。刺激のある授業が多く、同じ目標を志す仲間と切磋琢磨できる環境だったので、志がぶれることはなかったです。監督をはじめ、多くの指導者に恵まれたことも夢の後押しとなりました。

武大出身で野球部の後輩:熊木先生も本校で活躍中

埼玉県立川口工業高等学校勤務/体育学部体育学科/2016年卒/卒業後、2年間他校での非常勤講師を経て現在勤務している埼玉県立川口工業高等学校に着任。野球部監督として、2025年には28年ぶりのベスト16へとチームを導いた。生徒を指導する際には、叱る・諭す・褒める・待つ・止めないなど、対応を熟慮。大人数のなかでも一人ひとりをしっかりと観察し、ルール遵守、挨拶、身だしなみなど、常に生徒の手本となる姿勢を大切にしているという。「大学生活を送る上では、目標を持つことが何よりも大切。消防士などの職業はもちろん、人の役に立ちたいなど小さなことでもいいので目標を定めて過ごしてください」と高校生にエールを送ってくれた。
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