ゲームを作るというのは、企画を考え、ゲームを形作り、できたものを検証しながら、さらにおもしろさを突き詰めていくもので、そのサイクルがおもしろさであり、醍醐味だと思います。テストプレイの時に「これは早くみんなに見てもらいたい」と、チーム全体で確認し合う瞬間があって、その時はやりがいを感じますね。出口が見えなくて苦しい時もありますが、そういう時は、開発に携わったゲームの発売発表に対するファンの派手なリアクション動画を見て、気持ちを奮い立たせています。
現在は誰もが知るビッグタイトルに関わっていますが、仕事の進め方自体は、在学中にチーム制作で学んだものと本質的には変わっていません。メンバーとして役割を全うする責任感も含め、仕事をするための「型」をチーム制作から学ぶことができました。授業で「初めまして」の人ともチームを組んできた経験から、仲良くなるほどゲームの質が高まっていくことも体感していたので、今でも普段から色々な人とフランクに意見を言い合える関係性を作っていくことを意識しています。
私の周りには、プロゲーマーだった人、ビッグタイトルを数々手がけてきた憧れのプログラマーなど、いろいろな顔ぶれがいますが、共通しているのは好きなことを突き詰めてきた人たちだということ。まずは自分の「好き」に向かって、とことん学ぶところから始めてほしいと思います。あと、私は在学中にコンテストでの優勝がきっかけでカプコン入社という当時の夢を叶えました。目標を設定し、そのために全力で努力することは、自分自身を大きく成長させてくれると思います。ゲームが「好き」という思いがあるなら全力でチャレンジしてください!
株式会社カプコン/ゲームプログラム開発コース/2015年度卒業/粉河高等学校出身/ECCcomp在学中のコンテスト優勝が、カプコン入社という夢を実現させた。カプコンを代表する格闘ゲーム「ストリートファイター6」を担当する。ゲームプログラマーとしてさまざまなアクション制御のほか、新たな「自動実況機能」の実装にも携わる。