エアラインの仕事というと一見華やかなイメージがあるかもしれません。しかし、実際の現場では限られた時間の中で起こるさまざまな出来事に、臨機応変に対応できる人間性が求められます。航空業界をめざすためには、英語力をはじめ、お辞儀や身だしなみなどのマナー、航空業界の知識など必要なことがたくさんあります。それ以上に大切なのは、人間性を高めることです。一つひとつの問題に誠実に取り組めるか?世の中の出来事に問題意識を持ち、自分から行動することができるか?航空業界に入るための勉強とは、人間として成長することでもあります。多様な人や文化との出会い、向上心のある人々に囲まれた職場、そして、「ありがとう」と言ってもらえること…エアラインの仕事のやりがいと喜びは、自分を高められる人こそが経験できるものなのです。
太田先生が担当しているのは就職活動対策の授業です。お辞儀の仕方、電話のかけ方、メールの仕方などビジネスコミュニケーションの基礎を学ぶとともに、「自分の強みを生かして企業に対しどのように貢献したいのか」を学生一人ひとりが自己分析を通して見つけていきます。学生自身が気づいてない「自分の良さ」を先生との対話を積み重ねることで発見し、相手にしっかりと伝えられるようにします。先生は授業を「失敗してもらう場」ととらえ、学生が自由に意見を言える雰囲気づくりを大切にしているそうです。
航空業界をめざすみなさんは、高校時代に特別なことをする必要はありません。高校時代にできることに精一杯取り組んでください。日常生活の中で、何か一つ頑張って自信を得たことが将来の糧になります。
専門分野:航空業界への就職活動対策
日本航空株式会社にて18年間国際線に搭乗。客室訓練部教官、機内アナウンスインストラクターとしての指導経験を持つ。大切にしていることは、社会人の一先輩として学生に伴走すること。学生たちの目標の実現に全力を尽くすとともに、エアラインの仕事の良さを伝えている。また、就職がゴールではなく、社会に出てからもさらなるステップアップをめざせるような授業を行っている。