大学へ入った頃は、構造設計へ進もうと思っていた。
五人姉妹の三番目の姉が
構造設計の仕事をしていたこともあり、
建物を安全に成立させる仕事に興味を持っていた。
柱をどれくらいの太さにするのか。
地震が来ても耐えられる建物にするには、
どのような構造が必要なのか。
数字と計算で、建築を支える仕事。
だけど、学びを重ねるうちに、
自分は意匠設計へ進むことを選んだ。
建物の形や空間を考え、人がどう過ごすかを想像する。
設計した形を、構造の視点からさらによくしてもらう。
いまでも構造設計の方との打ち合わせは、
毎回とても面白い。
一人では思いつかなかった建築が、
会話によって生まれていくから。
★意匠設計:建物の形や間取り、内装、素材などを考え、
人がどのように過ごす空間にするかを設計すること。
★構造設計:地震や風、建物自体の重さに耐えられるように、
柱や梁の太さ、配置などを計算し、
建物を安全に支える仕組みを設計すること。