僕が担当する「ライブハウス運営」は、ひと言でいうと「ライブハウスの取扱説明書」のような仕事です。ライブハウスの借り手(コンサート運営スタッフなど)を迎え入れる窓口として、申請書類を受け付けたり、消防署への届け出について案内したりと、ホールを使用するうえでのさまざまな疑問に答え、相談に乗っています。このほか、館内のメンテナンスをしたり、ドリンクスタッフのシフトを調整したり。最近ではライブ配信のルールをチェックする仕事もあり、ライブが始まるまでにたくさんの業務があります。1回のライブに100人以上のスタッフが携わるので、新しい出会いもたくさんあり、まったく飽きない。それが一番の魅力ですね。
プロモーターやレコード会社など、さまざまな分野から講師がいらして授業をしてくれたのですが、この学校に入学していなければ会えないような方々の話を聞けたことはよかったです。そのなかで、どの方も楽しそうに仕事をしていることがわかったんです。仕事って、真面目にやることも必要だけど、“楽しみながらやること”はもっと大事なんだなと思いました。
ライブハウスの仕事では、聞いたことのないジャンルや知らなかったアーティストの音楽を知ることもできて、いつも刺激をもらっています。逆に、大変なことや辛いことは、ないです(笑)。この業界を目指すのなら、現場に足を運ぶことはめちゃくちゃ大事です!まずはお客さんとしてできるだけライブハウスに行ってみてください。いろんなライブハウスを知っているからこそ、「うちはこうしよう!」などアイデアがわいてきますし、やりたいことも明確になってくると思います。
(株)Zeppホールネットワーク/音響芸術科/2020年卒/(株)Zeppホールネットワーク勤務。羽田空港そばのライブハウスとして、2020年夏にオープンしたライブハウス[Zepp Haneda]で運営全般を担当している。