
幾何学は、英語でいうと「ジオメトリー」。このジオには地球や土地という意味があり、古代エジプトにおいて税収のために土地を測量することから生まれた学問だと言われています。幾何学の定理の一つとして「三角形の内角の和は180度」と習いますが、実はこれは平面上でのこと。球体上で三角形を描いたら、どうなるか考えてみましょう。例えば地球の上で、南極点と赤道上の2点を結ぶ三角形を描くと、曲面の影響を受けるため、内角の和は180度よりも大きくなります(球面幾何)。反対に、内角の和が180度よりも小さくなる「痩せた」三角形もあります(双曲幾何)。これはごく基礎的な知識ですが、幾何学は図形や空間の性質を研究する学問として、建築やファッションデザイン、物理学などさまざまな分野でその発想が活かされています。

曲面や曲線を作り出すのは幾何学的特性の一つ。折り紙を使って、その一端に触れることができます
幾何学は、基礎的研究の一つ。数学という抽象的な概念を扱う上で必要なツールのような存在です。例えばデータがたくさん集まった状態を数学的には「空間」と捉えますが、「幾何学的なアイデアを用いて空間を分類することで、データをうまく扱うことができる」と高山教授は言います。高山教授が担当する「数学セミナー」は、4年生を対象にした卒論に代わる授業。4冊の書籍を1年かけて輪読し、研究結果を発表したり、仲間からの質問に答えたりしながら数学的知見を深め、同時にプレゼンテーションのスキルも高めていきます。

高山教授が担当する数学セミナーは少人数制。卒業生は教職の道へ進むケースが多いといいます
数学の授業が好きなことはもちろんですが、「数学の文化」とか「数学的発想」と聞いて、どんなことを学ぶのだろうと好奇心を持った人は夢中になると思います。ぜひ私たちと一緒に数学の魅力を探究しましょう。

高山晴子教授の授業は、学生の学ぶ意欲を刺激しながら展開していきます
城西大学の東京紀尾井町キャンパスにて開講。地下鉄の麹町駅や半蔵門駅からほど近く、通学に便利な都心のキャンパスです。高山教授の専門は「柔らかい幾何学」とも呼ばれるトポロジー。物体を引き伸ばしたり曲げたりしても形が変わらない基本的な性質を研究する学問で、中央に円がある「コーヒーカップの持ち手とドーナツは同じ形」という例えがよく知られています。
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