私は今、小学2年生の担任を受け持っています。小学校教諭の仕事としては、登校中の学習や生活指導をはじめ、休み時間に一緒に遊んだり、子どもたちが下校した後は、テストの採点や授業の準備、生活取り組みの立案や実行、学校行事についての取組計画の提案など、実に幅広いです。やることも多いですが、授業の準備を丁寧に行なって指導した結果、子どもたちが「あ、わかった!」と、勉強がわかる喜びを実感してくれた時や何度も計画を練り直し、行事を成功させた時に満足した表情を見せてくれるなど、子どもたちの喜ぶ姿を間近で見られるのがこの仕事の魅力。子どもたちの成長をすぐそばで感じられるのも教職員ならではのやりがいです。
「児童教育講座」で学んだこと、経験したことは、今の仕事で活かせています。「児童教育講座」は、さまざまな学年の学生が一緒になって学ぶスタイルで、子どもたちのためにどんな授業をするか? どんな劇をするか?などをテーマに知識や経験も異なる人と共に学び合い、力を合わせて一つのものをつくりあげていきました。年齢が上の人と意見を交わす経験や協働して何かをつくりあげる経験、さらに幅広い人との交流やネットワークから生まれる新しいアイデアなど、この中で得たものは本当に多かったと思います。また大学には、教員養成サポートセンターがあり、教員採用試験に向けた手厚いサポートを受けられたことも思い出深いです。
盛岡大学での4年間は、私にとって色んなことに熱中できた、良い意味での「自由な時間」でした。シラバスの中の学びたい講義を何でも選択できましたし、アルバイトを通して社会人経験も積むことができました。他にも友人と学生生活を楽しんだり、部活やサークルに取り組んだり、どんなことも自由に自分の意志で選択できるのが大学の良いところです。皆さんにも、盛岡大学で勉強はもちろん、色んな経験を通して人としての成長も実感してほしいです。入学後は、多くの人と関わり、多様なものの見方や考え方を知り、コミュニケーション力も高めていく。そんな体験をしてもらえたら、卒業生としても嬉しいですね。
盛岡市立仁王小学校勤務/文学部 児童教育学科/2017年卒/小学校教諭だったお父さんに憧れ、自身も同じ道を志した吉田さん。盛岡大学へは、幼稚園教諭、小学校教諭、中学校教諭の免許資格が取得できること、さらに教員養成サポートセンターがあることに魅力を感じて入学。現在は、夢を実現して、小学校教諭として日々子どもたちの指導に携わる。