
脈波計の製作と動作確認、脈波信号の計測を通して、医療機器の構造や動作原理を実践的に学ぶことをテーマとしています。座学だけでなく、「ものづくり」や生体計測を取り入れた体験型学修を重視し、実際に手を動かしながら理解を深めていく点が特徴です。学生は、自ら製作した機器で生体信号を計測することで、医療機器がどのように人の身体情報を捉え、医療現場で活用されているのかを具体的に理解します。将来的には、生命維持管理装置の操作や保守点検を担う臨床工学技士としての活躍を見据え、国家試験合格を目標に、病院や医療機器関連企業で即戦力となる人材の育成を目指しています。

手を動かし理解する、実践的な医療機器の学び
パルスオキシメータの計測原理を応用し、担当教員が考案した安価なアナログ回路教材を用いて、学生一人ひとりが脈波計を製作します。近赤外線LEDや抵抗、コンデンサなど、必要最小限の電子部品で構成されており、電子回路の基礎を学びながら実際に工具を使った「ものづくり」を体験できる点が特徴です。部品を手に取り、回路を組み立てる過程を通じて、医療機器の構造や原理を感覚的に理解し、電気電子分野への興味を高めることを目的としています。

部品を組み立てながら、脈波計の仕組みを学ぶ実習
完成した脈波計は、小型ディジタルオシロスコープと接続し、指先の脈波をリアルタイムで計測します。心臓の拍動によって生じる末梢血管の拡張と収縮が波形として可視化されることで、循環器の仕組みを具体的に学ぶことができます。自ら製作した装置が正しく動作し、「今まさに拍動している心臓の信号」が画面に現れた瞬間の驚きや達成感を体験することが目的です。この体験を通じて、生体計測の意義や医療機器の役割への理解を深めています。

作った装置が動く喜びを、計測体験を通して味わう
実験やものづくりが好きで、医療機器に興味を持てる人に向いています。特に、責任感があり人の命を支える仕事にやりがいを感じられることが大切です。素直に学び続ける姿勢と覚悟があれば、活躍の道は広がります。
横山 徹先生:酵素反応や免疫反応といった生体親和性を基盤に、光学的・電気化学的手法を用いた安価で簡便、迅速な非侵襲バイオセンサの研究を行っています。尿や唾液など血液以外の試料を対象とした検出技術や、小型装置による生体情報モニタリングを検討しています。あわせて、医工連携の視点から教育教材の開発にも取り組んでいます。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。



