情報デザインって何を学ぶの?と思う方もいるでしょう。分かりやすくいうと、「膨大な情報を適切に処理して、課題をクリアする」=「情報のアウトプットができる人」を育てるコースです。デザインという言葉は、成果物を表す場面でよく使われますが、本コースでは、その成果にたどり着くまでの「プロセス」や「共感力」を大切にしています。それを予測不可能な時代に対応するための姿勢として学ぶことで、さまざまな解決策が見つかり、人としても大きく成長していくでしょう。これは九州大谷短期大学の建学の精神にもつながっています。学生には、地域や企業と連携を図るプロジェクトなど、実践的な内容で課題を与え、試行錯誤の連続を受け入れられるマインドを養ってほしいと考えています。
実際の授業ではワークショップを多く活用して、チームとしてのデザイン思考と現場で起きるさまざまな事例を体験します。HPの作成やコーディングは、ほとんどの学生にとって初めての作業となるので、失敗するのは当たり前のこと。試行錯誤しながらエラーやトラブルを解消し、学生同士が話し合うことで、チーム制作の感覚を養います。この「トライ&エラー」の繰り返しこそが、成長の秘訣です。互いの経験をシェアしながら、学内だけでなく地域にも飛び出して、未来への土台をつくる2年間にしていきましょう。
情報デザインの分野は、活躍の場も、出会う人たちも広がる、可能性に満ちた世界です。デザイン思考という力を携えて、未来に希望を持ち、色々な人と協力しながら、「自分らしさ」を実現してほしいと思っています。
専門科目:デザイン思考、デザイン企画。福岡県立明善高校卒業後、千葉大学院工学研究科デザイン専攻修了。2012年より久留米市にてデザイン企画事務所「サンカクキカク」を創業。地域に根付いたブランディングを中心に、ホームページデザイン、グラフィックデザインの制作や企画を行う。2021年11月つくばみらい市にて店舗型ふるさと納税サービス「ふるさとズ」をリリース。2024年4月より情報デザインコース教授へ就任。