入社して5年目になりますが、2年目からはマンション修繕工事の現場巡回管理という職に就いています。現在は大規模修繕工事を行う6件のマンションを担当しており、平日は工事現場をまわったり、理事会というマンションの住人の代表者さまと打ち合わせをしています。土曜ないし日曜日に開催されるマンションの理事会では修繕工事の進捗の報告や、足場を立ててわかった不具合などをご報告。修繕のご提案をするのも業務のひとつになります。1日のほとんどは現場にいますが、帰社後は資料を作るなどデスクワークも行います。決まっている工期や安全第一を守りながら、緊張感のある職種ですが、笑顔を絶やさないことも心がけています。
店舗デザイナーだった亡き父が、実家である戸建てのデザインを行った影響が非常に大きいです。来客が多い家で、みなさんからの“居心地が良い家だ”“自分の家のようにくつろげる”という言葉を受け、高校に入学したころ建築業界に進もうと思うようになりました。当時は2級建築士の受験資格が専門学校だと2年で取得できるという点にも魅力を感じ、専門学校への進学を決意。父のようにデザイナーという職業も視野に入れ、建築とデザインを学べる町田デザイン&建築専門学校へ入学しました。実際に小屋を建てる実習で、作る楽しさと一度建てた建物を直す難しさを知り、マンションの新築と修繕を扱っている大京穴吹建設に就職を決めました。
在学中は建築デザインやインテリアデザインはもちろん、CADの使い方や模型製作などによって建築の基礎知識を固めることができました。今、仕事で使用しているのは「Jw-cad」というフリーソフトなのですが、学校でも同じソフトを使っていたため、入社してすぐにソフトを使いこなせたのはとても良かったです。また、2年次には、2級建築士の基礎勉強をするのですが、勉強した時間と内容は今も建築現場で活かすことが多いので、貴重だったと思います。現場を数多く経験している先生方は、多くの事例を挙げたり、いろいろな提案やアドバイスをしてくださるので、建築というものをしっかりと楽しく学ぶことができました。
株式会社大京穴吹建設 リニューアル事業二部 勤務/建築デザイン科 卒/2019年卒/大規模修繕工事の竣工後に理事会さまからいただくアンケートで、高評価をいただいたり、“感謝状”をいただいたりしたときは、うれしいし自信にもつながるという大内さん。多くの方々とのコミュニケーションを通して、ひとつのものを作っていく、修繕していくのはとてもおもしろいと感じているそう。今の会社や仕事に満足しているという大内さんから、「目標に向けて専門学校への進学を決めたら、体験授業に参加してどんな授業をしているのか、どんなことが学べるのか、下調べをすることをおすすめします」と高校生へのアドバイスをいただいた。