ドラマのCGやアニメの仕事も少し担当しています。『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系)の車の走行シーンの背景の合成や、『VIVANT』(TBS系)では日本の道路や風景をモンゴル風に変えたり、車に当たる銃の着弾を加えたりしました。『VIVANT』はとにかくCGのシーンが多くて、“CGだと思われたら負け”と思ってがんばりました(笑)。普通のドラマと比べてかなり大変だったけど、エンドロールに載った自分の名前を見たときは本当にうれしかったですね。
放送技術科は、カメラと編集のほかに、音声や照明など技術全般を学ぶ機会もあるので、どれも積極的にチャレンジしていました。実際に仕事をはじめて全て役に立っているなと思います。元々、いろいろな機材を触ったりすることに興味があって、在学中はカメラ1台1台の色味や明るさを整えて映像のクオリティをあげるVEとして、機材を選んでシステムを組むのが好きでした。2年生のときに山中湖でロケを経験する「ロケーション実習」で撮影した映像の編集担当だったのですが、とにかく楽しくて。そこからCGにハマっていきました。
技術や業界の知識は学べば身につくので、まずは社会に出る前に、趣味を増やしたり、視野を広げる努力をしてください。自分も温泉ソムリエや紅茶検定の資格を持っていますが、この世界は、趣味が活きる業界。何かに詳しいということが、強みになりますからね。将来の夢ですか?テーマパークが大好きなので、いつか光と音楽に包まれたパフォーマンスのプロジェクションマッピングに挑戦してみたいです!
(株)TBSアクト 勤務/放送技術科/2022年卒/TBS系『VIVANT』、TBS系『ラストマン-全盲の捜査官-』など、話題となったドラマ作品のCG・VFXを担当している岡本さん。入社1年目は、映像技術部中継担当に所属しVE(ビデオエンジニア)やCA(カメラアシスタント)として、世界陸上やゴルフ、プロ野球などのスポーツ中継や『SASUKE』(TBS系)、音楽フェスなどを担当したそう。「一番記憶に残っているのは、世界陸上オレゴン大会最終日の棒高跳び。世界記録をライブで見たのは感動しましたね」と話してくれた。