動物の飼育管理の他、教育プログラムや園内イベントの企画・運営をしています。出勤すると、まずは動物たちの健康チェック。その後動物たちを展示場へ出し、寝室の掃除をしてきれいな環境を保ちます。日中は飼育動物への給餌をしながらしっかり観察して健康状態をチェック。学校での学びや多種多様な動物をお世話した経験がとても役立っています。団体の子どもたちへの教育プログラムを実施する際は、動物のツノや標本を見せながら、動物や園についてお話しします。子どもたちの真剣でキラキラした表情を見られることがやりがいのひとつです。
私が所属していた「自然環境・動物飼育学科」では、授業や実習、そして学内で飼育している動物たちのお世話を通じて、多岐にわたる飼育員の仕事に必要なことをたくさん学べます。学校で身につけた飼育管理の知識はもちろん、プレゼンテーションスキルも動物園で教育プログラムを実践する際に役立っています。
現在は動物園内での仕事だけでなく、出張動物園スクールを実施することも。「動物園学」などでの多様な学びを活かし、動物を飼育する中で気づいたことや本来の生息環境を伝えられるようなプログラムを考案しています。今後も新しい団体プログラムを作り上げて、さらに多くの人に動物の魅力を伝え、親しんでもらえるようにしていきたいです。
横浜市立金沢動物園 勤務/自然環境・動物飼育学科/2019年卒/多彩なフィールドプログラムを通じて「命」「自然」「環境」について学び、動物に関わる幅広い仕事を目指せる「自然環境・動物飼育学科」で学んだ根津さん。現在は横浜市立金沢動物園に勤務し、日々の飼育管理のほか、教育プログラムの開発・実施や園内イベントの企画・運営など幅広い業務に携わっています。