愛玩動物看護師の仕事は獣医師をサポートをするだけではありません。病院に来た動物の様子を察知し、飼い主様との会話から情報を聞き出し、動物の状況を適切に判断して、対応することが求められるのです。愛玩動物看護学科では、病気の動物が来院した際の対応方法や治療、看護について学ぶことはもちろん、飼い主様へのケアについても学んでいただきます。医療の現場では飼い主様との信頼関係が大切です。中にはお子様やご高齢者の方もいらっしゃるので、どんな世代の方ともコミュニケーションができる力や、相手の立場で考えられるようになることが求められます。大変な仕事ですが、病気で元気をなくしていた動物が治療によって回復していく様子や、元気になったペットの姿を見た飼い主様の笑顔を見られることが大きなやりがいになります。
愛玩動物看護師として11年間活躍していた伊藤先生は「動物臨床看護学各論」や「愛玩動物学」などの授業を、現場での経験談などを交えて指導しています。「動物医療の現場について、学生たちのイメージと大きなギャップが生まれないように伝えています」と伊藤先生。1年次の後期に行われる動物病院実習では、実際の現場で看護師の仕事を目の当たりにして、将来を前向きにイメージする学生も多いとのこと。「座学の授業で習得した知識を実習先で見たことと照らし合わせることで、より深く学ぶことができます」。
動物だけでなく、人のこともよく見ることができて、変化に気付ける人に向いている仕事です。しっかり挨拶ができたり、笑顔でコミュニケーションを取れたり、社会人として当たり前のことを身につけることが大切です。
専門:動物看護学
愛玩動物看護学科/実家で犬を飼っており、動物病院に連れて行った際に獣医師をサポートする看護師さんの仕事を知る。動物に対してのスマートな扱い方に魅力を感じ、動物看護師への道を進むと決意。本校を卒業後、動物病院で11年間勤務し、2022年より常勤の講師として未来を担う若者たちの指導にあたる。趣味は散歩。今は1歳半のお子さんと一緒に遊ぶのが癒しの時間だそう。