
臨床工学技士として最も多く関わるのが、人工透析、血液浄化装置に関する業務です。腎臓機能が低下した患者様に対して1日に3~5時間ほどの時間をかけて治療を行い、本来であれば肝臓で処理される物質や、尿として排出されるべき水分などを除去していきます。この臨床工学技士の役割を想像していただくと、医療機器類の操作・運用、そして点検業務を行う技士と思われがちですが、実際には患者様のいちばん近いところにいて、安心を提供する医療従事者と言えます。治療のパートナーとして患者様の言葉に耳を傾け、コミュニケーションを図りながら治療を行っていきます。人工透析患者様は、治療中に血圧が低下するなど大変な思いをする方が少なくないので、より安心・安全で質の高い治療ができるよう研究を重ねています。

実習では、手術室での実務を想定し人工心肺装置の操作も行います
「医療機器は写真を見るだけでは分かりにくい箇所があるため、血液浄化装置やペースメーカーなど、学生が実物を手に取り、観察し、理解を深めてもらえるようにしています」。梅澤先生自身が臨床現場で豊富な経験を積んできた。そのため授業では、4年次に実施する臨床実習や、実際に臨床の現場で働くことを意識し、医療現場で役立つ資料をたくさん盛り込み、また医療現場で起きている事例なども伝えるようにしているという。「医療技術は日々進化していますので、私自身も学生と共に学び、新たな知識や技術を修得するようにしています」。

授業・実習以外の学生とのふれあいの時間も大切にしている
透析装置や人工呼吸器、人工心肺装置など幅広い技術領域をカバーする臨床工学技士。医療の最先端で働きたい!手術室で貢献したい!機械が好き!患者さんと関わりたい!など、あなたの興味をぜひ生かしてください。

「患者様と接する時間を増やし、大切にしたい」という思いから臨床工学技士に
専門分野:血液浄化。埼玉県生まれ。臨床検査技師の国家資格、臨床工学技士の国家資格を取得後、大学病院で臨床工学技士として勤務。2018年より日本医療科学大学勤務。
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