国家試験に合格することだけであれば、座学、暗記、過去問演習で十分に合格に近づくことができます。しかし、柔道整復師の仕事はケガをした患者さんやスポーツ選手たちが相手。知識ばかりを詰め込むのではなく、現場で活躍できる施術のスペシャリストを育てることに力を入れています。柔整施術の現場やスポーツ現場でそのまま使えるレベルの技術を伝えることをテーマに、実習の授業では古来の伝統的な技術はもちろんのこと、私自身の施術経験から得たノウハウも惜しみなく伝えています。また、私の強みでもあるアスレチックトレーナーとしての経験もふまえ、柔整のカリキュラムだけでは伝えきれない「スポーツ分野での柔整の技術の活かし方」も、授業内・外で伝えるよう心がけています。
1年次は骨や筋肉の名前を覚えたり、ケガに関する用語や分類を覚えたりと、これまで触れたことのない分野を学修するため、苦労する学生も少なくありません。少しでも勉強の楽しさや重要さを知ってもらうために、勝村先生の授業では常に実際の現場での体験談などを交えながら、より具体的に理解できるよう説明しています。
また、人体のことは自分の身体で理解して覚えることをテーマに、ただ文字を暗記するのではなく、自分やクラスメイトの体に触れ、動かすことで飽きずに楽しく勉強できるような授業が展開されています。
人の喜ぶ顔がやりがいになる仕事、人から感謝の気持ちを伝えてもらえる仕事。そんな魅力的な働き方ができるようになるまでのお手伝いを、学校生活を通して、さらに卒業後にも、伝えていきたいと思っています。
専門:柔道整復学、運動学
柔道整復師と日本スポーツ協会公認アスレチックトレーナーの両資格を取得し、2010年より東洋医学研究所付属クリニックのスポーツ整形外科に勤務しながら、2013年より日本柔道整復専門学校にて教員を務めている。