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●学びのフィールド:社会・生活との関りを見てみよう.
化学はこんなふうに社会や生活とかかわっているんだ。●人工細胞膜が画期的な制ガン剤に 大豆や硫黄から取り出したレシチンと無公害の石けん分子を超音波処理し、ガン細胞の増殖を防ぐ人工細胞膜を作り出す。この細胞膜を用いて、新しい制ガン剤をつくりだそうという研究が行われている。化学は医学の分野にも進出、医学を確実に進歩させているのだ。 ●電気抵抗がゼロの超伝導物質。その正体は? 物質をある一定の温度まで下げると、電気抵抗がゼロになる超伝導現象。送電ケーブルや発電機、リニアモーターカーへの実用に向けてさまざまな研究が行われている。より効率的で低価格の超伝導は可能か? 超伝導物質にはどんなものがあるのだろう? 電気といえば物理学のようだが、有機物にも超伝導物質があるというのが分かってきた今日、超伝導物質の合成や物性を解明するには有機化学の力が不可欠なのだ。 ●人工的な光合成を可能にする!? 植物の生態として有名な光合成は、実は、光エネルギーを吸収して、電子が分子から分子へ移動することで起こる化学反応。それを人工的に起こすために、電子が飛びやすいような金属錯体を選んで合成したり、光合成によって発生したエネルギーの蓄積方法を考えたりと、エネルギーの有効利用にも化学が貢献することは多い。 ●ラベンダーのリラックス成分を抽出 ヨーロッパでは民間療法として発展してきたアロマテラピー。ハーブの香りに潜む不思議な効用を利用して、リラックスしたり、気分を高揚させたり・・・。ラベンダーやカモミールの香りはリラックスしたいときに、ミントやローズマリーは元気を出したいときに使う。そんな植物に含まれる香りの成分を分析し、化学的に調合することは可能か?化学のフレーバー実験で、その機能を調べてみよう。 |