4年制大学ではとれない大学院で目指せる資格とは?

「大学で何か食べていける資格をとっておきたい」と考えている高校生は少なくないのでは?

 

大学・短大で取得できる資格には、一種・二種教員免許状、保育士*、学芸員、司書などがある。大学卒業で受験資格が得られる資格は、医師免許、薬剤師、看護師*、管理栄養士*、社会福祉士*、介護福祉士*などがある(*は専門学校卒業でも可)。

 

一方で、大学卒業では受験資格が得られず、大学院修了が必要となる人気資格もある。

 

代表的なのが司法試験。大学は法学部でなくても構わないが、卒業後に法科大学院に進学し、修了することが受験資格。法科大学院に進まず予備試験に合格して司法試験を受験するルートもあるにはあるが、こちらは“超”の付く狭き門だ。なお、法科大学院には、法学部出身者などを対象とした2年制コースと、法学の勉強をしていない未修者を対象とした3年制コースとがある。

 

人気が高い心理カウンセラー系の資格である臨床心理士も、臨床心理士指定大学院か臨床心理士専門職大学院を修了することが受験資格となっている。こちらも、出身学部は問われないことが多いが、大学で心理学を学んでおいたほうがベターだ。

 

大学院で科目免除が受けられる資格もある。その代表格が税務のエキスパート資格である税理士。この資格は科目ごとに合否判定があり、5科目に合格すると取得できるが、それぞれが難関。しかし、大学院修士課程で会計学または税法に関して必要な単位を修得したうえで、修士論文が国税審議会の審査を通れば、会計学なら1科目、税法なら2科目が免除される。ただし、その前に1科目合格していることが条件になるので注意が必要。

 

大学在学中にこれらの資格取得を思い立って大学院進学を検討する人も多いが、当然ながら大学進学前からそこまで視野に入れて学部選択をしておいたほうが有利。気になる資格があれば、大学とセットで大学院についても調べておこう!