現役高校生の「読書実態アンケート2023」!月の読書時間は7.7時間、月の本代は1577円
やっほー!スタサプ編集部です。一気に涼しくなって秋感のあるこの頃だね~。
さてさて秋といえば。今回は「読書の秋」にクローズアップ。
世間では「若者の読書離れ」なんて言われてる。
けど、高校生エディターの子に取材をしたらカバンの中に本が入ってたり、朝読書の時間があったり、夏休みに読書感想文があったり、総合型選抜で志望分野の本を読んでたり。
実際のところ、実はみんな本読んでるんじゃない?ってひっそりわれわれ、思ってました。
ということで、今回の調査は「高校生の『読書実態アンケート2023』」を実施!
読書時間ってどのくらい?本に月いくら使う?紙で読みたいのはどのジャンル?など、高校生のみんなの読書のリアルを調べてみたよ!
去年も同じく読書をテーマに大調査をしてみたので、今年はマンガ事情もプラス☆
最新版をぜひチェックしてね!
じっくり何度も本を味わいたい派は紙媒体をチョイス☆高校生の『読者実態アンケート2022』はこちらから
目次
スタサプ編集部の「読書の秋」エピソードは…
最近は、近所の図書館に行くのが小さな楽しみ!
借りている本は、雑誌やレシピ本、マンガ(キングダムのみ)で
雑誌はふら〜っと館内を散策しながら気になった特集を手に取ったり(ナショジオ、NEWTON、Tarzan、ブレーン等が多め)、
レシピ本は写真のトンマナをメインに気に入ったものを借りて、けど作るわけでもなくw、ただただ読んで、脳内で味を想像するのが好きです。
マンガは人気なので予約しておいて届いたら借りに行く…の繰り返し。
最近の小さな気づきは、予約待ち10件でだいたい1カ月待ちだということ。
高校生のころは「待つなんて無理!だったら買う」って思ってたけど、
大人になると、総じて時間が早く過ぎるので、意外と待てるし、忘れたころに届く…というのがちょっとうれしくて、敢えて、ちびちびと借り続けてます。
最新刊を読み終えるまであと半年かかりそうです(もはや秋じゃない)。
幼少期は読書より外遊び派!
でも本の装丁にキュンとするとついつい買っちゃう派。「読もうと思っている本」がそこらじゅうに積んであるKADO部屋です。
小・中学生のころは何となく「マンガを買いたい」って家族に言い出せなくって高校生になってから友達が貸してくれて読めるようになったのがうれしかったな。解禁!って感じ。
部活の休憩時間に「誰派?」とか「まだ告白しないのかな!?ちょっと先延ばしすぎじゃない!?」とか語りあったのもいい思い出です。
(そうしてみんな、恋愛観を学んでいったのでした。おそらく…)
少し前になるけれど、最終刊に涙したのが『違国日記』(ヤマシタトモコ/祥伝社)。
ついつい徹夜して読み切った本は『凍りのクジラ』(辻村深月/講談社文庫)と『麦の海に沈む果実』(恩田陸/講談社文庫)です。両方ともちょっと謎解きっぽくて読破が待ち遠しかったよ。
それから最近、レシピ本にはまっちゃう予感☆
アンケートに協力してくれたのは、日本全国の高校生エディター&「スタサプ進路公式LINE」の友だちに登録してくれている高校生のみんな。協力ありがとう!
ちなみに高校生エディターLINEへの登録リンクは記事の最後に案内があるよ~。
【調査概要】
回答者属性:高校生
有効回答数:686人(男子203人、女子465人、回答しない18人)
調査期間:2023年8月24日(木)~8月27日(日)
そもそも本って読む?
まずは大前提、みんなは本を読んでいるのかいないのか。
「読書ってする?(小説などの活字の本・マンガ・雑誌を含む)」を聞いたところ、約8割が「読書をする」と回答!
去年と同様に「読書はしない」は2割程度で、高校生の多くが何かしらの書籍に触れていることが確認できたよ。
大人が想像していた「若者の活字離れ」がめっちゃ進んでる⁉って状況とはやっぱりちょっと違いそうだね。
6割以上が何かしらの「本」を読んでいる!
ちなみに「読書をする」と回答した人が読んでいる書籍の内訳は「活字の本」がおよそ7割。「マンガ」が8割以上!
活字の「本」もまだまだ読まれていることがわかったよ!
一方「雑誌」は去年同様におよそ3割で、だいぶ低めな結果に。
高校生のみんなにインタビューしていても、トレンドキャッチはSNSやYouTubeでしてるって聞くことが多いし、
加えて雑誌もSNSやYouTubeなどに情報発信をしているから、雑誌を手に取って読むに至らないケースがけっこうありそうだね!
毎月の読書時間はどのくらい?
続いては月の読書時間!
読書してる率が8割とはいえ、「読書してるよ!1カ月に5分!」だと、「読書離れしてない!」とは言い切れない…。
ということでリサーチした結果、全体平均は「約7.7時間」。
去年よりも0.3時間減っている結果に。
1日約15分、朝読書やスキマ時間にぴったり
1日換算でおよそ15分ということは、朝読書の時間やお昼休みのご飯を食べたあととかで毎日ちょっとずつ読んでたらそのぐらいの時間になりそう。
ちなみに学年別にみると、高1が10.3時間、高2は9.0時間、高3は6.5時間で学年が上がるにつれて読書にさける時間が少なくなっているようだよ。
3年生になって受験で忙しくなる前に、勉強以外のことも堪能すべし!
どんなタイミングで読書してる?
スキマ時間の読書を毎日続けてるコツコツ読書派が多いのかな?と思いつつ、リアルな読書シーンをアンケート。
実は夜&休日に読書派が多い
半分以上のみんなが土日に読書すると回答!一方で通学・帰宅途中にサクッと読書する派は多くないという結果に。
■好きなように読みたい
「なんといってもゆっくり読める」(くく/高2女子/長野県)
「音楽を聴きながら好きなだけ読めるのはやっぱり土日」(うに。/高2・性別回答しない/島根県)
「だらだらとマンガを読んで登場人物や作者にあこがれる時間がいい」(のん。/高3男子/愛知県)
■寝る前は好きなことをしたい
「元気になりたい時やリフレッシュしたい時に小説や単行本をすぐ手に取って読むと幸せな気持ちになれるから」(はる/高2女子/京都府)
「先が長く続く物語の展開を考えるとワクワクして寝れるから」(ゆ/高3女子/岡山県)
「宿題が終わったら話題になってて気になったものをサクッと読む」(はるか/高1男子/青森県)
月に書籍にいくら使う?
続いては毎月書籍に使う費用のリサーチ!
平均は1577円!昨年よりも167円UP
全体の平均額は月1577円という結果に。去年の平均額が1410円だったので、167円UPしている結果に!
「定額いくら」と決まっていることが多いWeb媒体と違って、紙媒体においては物価上昇の影響があるのかも。
お小遣いの4分の1を本に使っている計算に
お小遣いがおよそ5000円なので、その4分の1以上を費やしてる計算になるね…!
ちなみに学年別にみると、高1は「1481円」、高2は「1737円」、高3は「1493円」。
1年生の費用だけ去年の1年生の平均費用を下回る結果に。去年・一昨年と続いていた自粛ムードが落ち着いて、友達とご飯を食べたりどこかに行ったりするための費用が優先になったとか、あるのかな?
高校生がWEB媒体を選ぶ理由は?
ここからは、本にお小遣いの4分の1を使っているJKDKのみんながWEB媒体(やアプリ)と紙媒体をどう使い分けて書籍を手にしているかを深掘っていこう!
昨年は紙媒体に注目していたので今回はWEB媒体のほうにクローズアップするよ。
WEBで読みたいジャンルはコミックスとニュースが2強
紙媒体ではなくWEB媒体で読みたいものがジャンルで異なるかを聞いてみると、コミックスとニュースが4割程度で2強という結果に。
じゃあ、WEBで読んでるみんなは紙媒体を買わないの?というとそうでもなく、WEBで触れたものの中で自分的にヒットしたものを紙で買いたいという声が多かったよ!
WEB媒体を選ぶ理由①コミックスはWEBのものがけっこうある
コミックスについては無料で、紙媒体の形にまだなっていないものがたくさん読めるので、ついついアクセスしてしまう人が多いという結果に。
■無料で読めるものがたくさん
「無料で途中まで公開されているマンガを見て、どのマンガを買うか決める」(ぺろ/高2女子/福岡県)
「無料で読めるアプリやサイトが多いし、手軽にたくさんの種類のマンガを読むことができる」(あじょ/高1女子/東京都)
「無料で読めるのが多くて、色々読んでから単行本を買いたい」(マヨネーズ/高2女子/山形県)
■WEBにしかない楽しみがある
「色々なマンガを幅広く読んでみたい」(りな/高2女子/兵庫県)
「週刊誌・月刊誌は発売日深夜にみんながマンガの内容で盛り上がるので電子で買って臨場感を楽しみたい」(つき/高3女子/東京都)
「電子でしか読めないものもあるから。そのあと紙で発売決定するものとかある」(やまだ/高2女子/三重県)
WEB媒体を選ぶ理由②ニュース・時事問題はリアルタイム性が大事
WEBで読みたいジャンル第2位は「ニュース・時事問題系」。
その理由は「ニュースは早く知れることが大事」という価値観にあり!
■とにかく早く知りたいもの
「ニュースみたいな早く知る必要があるものは新聞みたいな紙媒体ではなくスマホなどで読んだほうが早く知れる」(Mr.ガジェット/高3男子/神奈川県)
「常に新しいニュースがあるから」(りり/高2女子/神奈川県)
「情勢など変わる可能性があるものは、軽く読みたいから」(ゆ/高3男子/千葉県)
WEB媒体を選ぶ理由③そもそもWEBのほうが読書スタイルに合ってる気がする
続いては特定のカテゴリでWeb媒体を選ぶ理由ではなく、全カテゴリ共通でWEB媒体を選ぶ理由をみてみよう!
■物理的に軽くて小さくて持ち運べる
「電車で読めていい!」(みゅ/高2女子/大阪府)
「新聞はかさばるから」(ひきにくでぇす/高2男子/東京都)
「小さめのものが多いから持ち運びできる」(りょー/高1男子/千葉県)
「いつも持ち歩く携帯で読めて、手元でサッと読めるから」(めぇぷる/高2男子/神奈川県)
■読後の置き場に困らない
「ニュースなどの一時のものは、後になっても使えずゴミになるから」(T/高2男子/兵庫県)
「紙で集めるとなるとお金や保管場所の問題が出てくるからWEB。できることなら紙で読みたい」(かなこ/高2女子/神奈川県)
「月刊誌などは特に厚みがあって本棚に入り切らなくなりそうだから」(ゆうゆう/高2女子/兵庫県)
■疑問や興味に基づいて調べる機能を使いたい
「ジャンル別だったり、検索できたりして次に知りたいことを知れるのは便利!」(磁石/高2女子/新潟県)
「ニュースなどは手早くいろんなものを見れるようにWEBがいい。」(ぽん/高3女子/東京都)
「トピックごとに時事がまとまっているのはわかりやすい。のと、さまざまな観点の口コミから意見を知ることができるのもいい」(ぱゆ/高2女子/埼玉県)
WEB媒体を選ぶ理由④携帯の中は秘密空間!?
WEB媒体を選ぶ理由の4つめは携帯の中で完結するという秘密性にありそう。
これはこれは、KADOがいっちばん共感したかもしれません!本棚を見られることって、なんだか自分の趣味嗜好、悩みなどすべてを明かしてしまうような。ちょっと恥ずかしいような。そんな感覚になる人いない?
■全部読みたくなる
「感想を共有したいかによって紙とWebを使い分けるけど、家族に貸さなくて済むから基本WEB派」(まーみー/高2女子/千葉県)
「家族に知られず楽しみたい」(こんろ36/高2女子/東京都)
「マンガを買いすぎたら親に怒られるから、電子で内緒に買ってる。親に見られたくないものはWeb」(コーんちゃん/高2性別回答しない/兵庫県)
最後に、今の高校生ってどんなマンガが好き?
最後は、高校生のみんなのマンガ事情を少しだけピックアップ。
大人たち、「転生ものって流行ってるよね…?」とか気になりつつ
「そうは言っても、って感じじゃないですかぁ(たぶん)」と、みんなのマンガ事情を追えてなかったので好きなジャンルをラストリサーチしてみたよ。
男子も女子も好き。1位は恋愛系!
バトル、スポーツ、ファンタジー、ミステリー、そしてヒューマンドラマや転生など。
さまざまなジャンルの中で2位に大差をつけたのが「恋愛系」。男女ともに好き人気ナンバーワンでした‼‼
「トレンドを追う」し「好きなものを探究する」現代っ子たちのReal Voice
恋愛とは別ジャンルに分類されるはやりのマンガ(=例えば『推しの子』『SPY×FAMILY』『呪術廻戦』など)を読んでる人が多くいるにもかかわらずジャンルとしては恋愛がダントツ人気という事実に、
「トレンドを追う」し「好きなものを探究する」現代っ子たちのマンガ事情が想像できるのでした。
■推しの子
「はやってるからみんなの話に加わりたくて読んだ笑。読んでみたら1話から衝撃すぎて目が離せなくなった!」(ゆちゃん/高2女子/神奈川県)
「恋愛ものを基本的に読むので恋愛ものが多いです。また、推しがいるということもあり推しの子はおもしろいと思いました!」(あやりん/高3女子/東京都)
「自販機で見かけたキャラがかわいかった。読み始めてはまった。先が気になりすぎる」(ゆずたま/高3女子/静岡県)
■SPY×FAMILY
「ギャグ、恋愛、バトルなどさまざまな要素が詰まってるし、絵もかわいい!」(なご/高3女子/島根県)
「SPY×FAMILYは読んでておもしろいうえにほっこりするんです」(炭火/高2女子/神奈川県)
「アーニャがかわいい」(はろー/高2男子/京都府)
■呪術廻戦
「呪術はストーリーは少し難しいけど、深く読み込めるのがいい!」(ろまち/高3女子/埼玉県)
「はやってておもしろいと思ってたら父親も電子版を全巻買ってた。次が気になる‼」(Ag/高1女子/愛知県)
「五条悟がただただかっこいい」(いちごたると/高2女子/石川県)
■東京リベンジャーズ
「最初はハマらないだろうと(暴力系が苦手なため)思っていたが、ストーリーが緻密で、ただのタイムリープではなく、ページを捲る手が止まらない」(UNSUNG/高1男子/東京都)
■キングダム
「キャラクターの生き様がかっこいい!障壁が立ちはだかっても、それから目を背けない姿に勇気をもらえるから」(ねみぃ/高3男子/長野県)
■体感予報
「男の子同士の恋愛って、世の中ではあんまりよく思われてないかもしれなけど、男の子同士だからこその悩みを抱えながら惹かれていくって…最高じゃないですかぁー!」(ピカニャー/高3女子/福島県)
■明日、私は誰かのカノジョ
「女の子の人生のドロドロした話が好き」(にも/高1女子/東京都)
■ミステリーと言う勿れ
「主人公の『僕は常々思っているんですが』の言葉から始まるセリフから、今まで当たり前に思っていたことに疑問をもち、謎解きだけでは終わらない物語にスッキリさせられます」(ささき/高3女子/茨城県)
■その着せ替え人形は恋をする
「まりんちゃんの衣装がクオリティー高い!コスプレしたくなる‼」(なぎ/高3・性別回答しない/栃木県)
■山田くんとLv999の恋をする
「山田は神」(ああああ/高3女子/北海道)
■僕のヒーローアカデミア
「キャラクターの関係性や成長が多くてぐっとくる」(さつき/高3女子/東京都)
■BLUE GIANT
「BLUE GIANTは映画化もしていて私の好きな俳優山田裕貴さんが主役の声を担当しているので原作のほうも好きになった。映画を見たことでマンガがより一層おもしろく、見るだけでなく聞こえるようになった」(初恋ちゃん/高2女子/神奈川県)
■チェンソーマン
「全キャラクター、好きすぎる。特にデンジ、どんなヤツよりも単純で犬だけど、カッコいい」(こむ/高2女子/千葉県)
高校生の実態、引き続き調査していくよ~!
以上、高校生の『読書実態アンケート2023』でしたー!
高校生のみんなが自分の流儀をもってWeb&紙の読書を楽しんでいる様子をお届けしました★
引き続き、調査してほしいことがあったらフォロワーアンケートなどで編集部に教えてねん!