勉強ゼロ?でも、まだ間に合う!定期テスト1週間前の“爆伸び”勉強法

「何から手をつけていいかわからない…」今、定期考査を1週間後に控えたキミは、全然勉強していなかったことに“焦り”を感じ始めてはいないだろうか?そんな状態でも大丈夫!やることが決まれば、焦りや不安はやる気へと変わっていく。

この記事では、テスト1週間の勉強計画の立て方を具体的に伝授!効率的に点数を伸ばすための勉強の進め方についてわかりやすく解説していくよ!

教えてくれたのは教えてくれたのは
堀浩司先生
滋賀県の公立高校(守山高校、草津東高校など)で教員歴37年。3年間の体系的な進路指導を推進している。現在は、龍谷大学高大連携推進室フェロー、旺文社『蛍雪時代』アドバイザー、さんぽう講師としても活躍中。

焦ってる?でも大丈夫!1週間あれば点は動く

焦ってる?でも大丈夫!1週間あれば点は動く
「気づけばテスト1週間前。しかもノー勉。やばい、どうしよう…」そんな状態に危機感を感じて“焦り”や“不安”を感じているならば、それはまだまだキミにやる気が残っている証拠。ここからの1週間、しっかりと計画を立てて効率的に動けば、ぐーんと点数を伸ばすことだって夢じゃないんだ。
テスト1週間前から心に火がつくかどうかで、テストの点数はかなり差が出ます。長い教師生活で、火が点いた生徒・火が点かなかった生徒の両方を目の当たりにしてきたからこそ、これだけは言えます。本当にヤバイのは、「1週間前まで何もやってない」ではなく「1週間前からも何もやらない」ということ。「やらないことの言い訳」探しを始めそうな自分が出てきたら、それをぐっと抑えて、まずは勉強の計画を立てるところから始めてみてください!(堀先生)

“爆伸び”勉強法のキホン三原則

では、ここからは実際に、テスト1週間から点数を爆伸びさせる勉強法について、堀先生に具体的なやり方を教わっていこう!
テスト1週間前になったら、何よりも大事なのが勉強計画を立てること。目指すべきは完璧ではなく、コスパのいい分野を優先的につぶしていくこと、そして苦手・弱点を把握して理解していくことです。一人では理解しきれないものや、解決できないものは、必ず次の日に友達や先生に訊いて、その疑問を解消しておくようにしましょう。

また、記憶は繰り返し見ることで定着していきます。私がよくいうのは1度め7割、2度め2割、3度め1割という「721」の段階的な理解度を意識して勉強を進めること。初回は7割がたインプットできたら、次に進んでOK。2度めで、一度で覚えられなかった部分をさらい、3度めで細かな穴を埋めて仕上げをするイメージです。例えば、歴史教科で言えば、絶対に押さえておかなきゃいけない流れは初回で必ずインプットし、細かな人物名などは2度めで完璧に、3度めで文化史など細かな要素まで覚えきる、といったような段階で進めます。

上記の内容を簡単にまとめておきましょう。

◆爆伸び勉強法のキホン三原則

- コスパのいい分野、苦手・弱点を埋める計画を立てる
- 一人で解決できないことは友達や先生に訊いておく
- 一度ですべてを覚えるのは無理。「721」を意識する


これらは、次に解説する7日間のスケジュールを有意義なものにするためにも必要になるので、ぜひ心に留めておいてください。(堀先生)

すぐ実践できる!“爆伸び”勉強法7DAYSスケジュール

すぐ実践できる!“爆伸び”勉強法7DAYSスケジュール

さて、ここからはいよいよ具体的な1週間の過ごし方を解説していくよ!「木曜日から定期考査が始まる」ことを想定して、その1週間前の木曜日からの7日間のスケジュールを以下のように組んでいく。

Day1&2(木・金) やるべきことの整理、大きな穴を埋める(各4h)
Day3&4(土・日) 苦手ゾーンに全集中!繰り返し、暗記&確認を!(各8h)
Day5&6(月・火) 本番モードで演習。「解く→直す」を繰り返す(各4h)
Day7〜(水) 前日まであきらめない。ミスつぶし&暗記の総復習、点を伸ばす最終チェック(各4h)

もし、木曜日以外の日からテストが始まる場合は、上記の()内の時間はそのままになるように、4時間単位でやるべきことを区切ってスケジュールを組む。例えば「Day5&6」が土日だったら、Day3&4の勉強時間を4hとして、その残りの4hは「Day5&6」で行う。順序やかける時間が変わらないようにスケジュールを組んでみよう!また、4時間や8時間をぶっ続けで勉強するのはあまりおすすめしない。「1時間×4」や「2時間×2」など、自分の集中力が持続する長さを何セットかやるイメージで、無理なく組んで行こう!

Day1&2 やるべきことの整理、大きな穴を埋める(各4h)

◆まず手をつける「やるべきことの整理」

とにかく最初に手をつけるのが「やるべきことの整理」です。全体を俯瞰できると、勉強に優先順位を付けて何にどれだけ時間をかけるべきかが見えてきます。まず、今回のテスト範囲に含まれる小単元やポイントをナンバリングし、1「古典文法:推量の助動詞」、2「伊勢物語:本文口語訳と和歌の解釈」、3……と、ラベリングして一覧化しておきましょう具体的には、小単元やポイントごとに、授業中に先生が強調していたこと、教科書の太字、文系科目なら文法・句法の参考書の赤字&ゴシック、理系科目なら例題、類題、典型問題などの大切なポイントを一覧化していきます。やったことがない人は、最初は苦戦するかもしれませんが、先生に「今回のテスト範囲って、これですよね?」とそれと訊いてみたり、友達に訊くなどしてやってみましょう。

◆一覧をもとに理解度チェックと7割インプット

一覧化ができたら、その内容に沿って自分の理解度をチェック。各教科のテスト範囲を教科書やノートで全体を振り返りながら、7割がたの理解度になることを目指してインプットしていきます。7割がたというのは、先ほど一覧化した大切なポイントの各項目についておおまかに理解できている状態。特に教科書や参考書の太字・赤字部分、授業ノートは先生が強調していたポイントを、全体を振り返りながらしっかり頭に入れることを意識して進めます。このときも、一人では解決できない疑問が出てきたら、必ず次の日に友達や先生に訊いてその疑問点を解消するようにしてください。2日間かけて、これらを全教科で行っていきます。(堀先生)

Day3&4 苦手ゾーンに全集中!繰り返し、暗記&確認を!(各8h)

Day3&4では、「721」の2の部分、つまり初回の勉強では覚えきれなかった部分を意識して、それを埋めながら全体の理解度を9割にもっていくことを目指します。覚えきれていない部分や苦手・弱点部分をまとめた「弱点ノート」を作っておくのがおすすめです。具体的なポイントについては、文系と理系に分けて、それぞれの科目について解説していきましょう。

◆文系科目

初回で覚えきれなかった箇所を埋めていくつもりで、もう一度、教科書や参考書、ノートの内容を振り返ります。そのうえで、今度はアウトプットしながら自分にインプットされた知識が使えるかどうかを試していきます。ただし、文系科目の場合は問題集がないので、授業で配られた問題プリントや小テストなどを活用して解いてみましょう。ここで間違えてしまった問題や、見直しても覚えきれなかったことは「弱点ノート」にまとめておきます。

◆理系科目

この段階で教科書や傍用問題集の例題、A問題が解けるようになることを意識します。問題ごとにチェックボックスを用意して「大丈夫」「あやしい」「復習が必要」など3段階で自分の習熟度を弱点ノートに書き残しておくのがおすすめ。「あやしい」「復習が必要」の問題は繰り返し解いて、ミスつぶしを行っていきます。なお、十分に理解できていると感じた人はB問題も解き始めてみましょう。(堀先生)

Day5&6 本番モードで演習。「解く→直す」を繰り返す(各4h)

Day5&6では、「721」の最後の1割を埋めていくことを目指します。アウトプットがメインで、Day3&4よりもさらに細かな穴を埋めて仕上げるイメージで自分の理解度を確認していきます。

◆文系科目

Day3&4で解いた問題を、もう一度解き直してみて、これまでインプットしてきたことが使える知識になっているかどうかを確かめてみましょう。間違えた問題は、覚えてもう一度その問題を解き直す。間違えたら、もう一度覚えて解き直す…というのを繰り返します。また、教科書やノートの太字・赤字部分以外も含めて、インプットしきれていない部分がないか、もう一度確かめておきましょう。

◆理系科目

理系科目では、Day3&4で作ったチェックボックスに従って、例題、A問題の理解度を確認。十分に理解ができてきたと感じたらB問題にもチャレンジしてみましょう。その際も、チェックボックスを追加していくことを忘れずに。これらをDay5では前半日程の科目で、Day6では後半日程の科目でそれぞれ行っていきます。(堀先生)

Day7〜 前日まであきらめない。ミスつぶし&暗記の総復習、点を伸ばす最終チェック(各4h)

いよいよ前日!ここまでで、「721」の段階に沿って一とりのことはインプットしてきたはずなので、1教科あたり2時間程度を目安に、最終的なインプットの抜け漏れを確認していきます。

◆文系科目

教科書、ノート、用語集を振り返り、ベースとなる知識のインプットをおさらい。そのうえで、問題集や授業プリントなどがあれば、アウトプットをして最終的な記憶を確かめてみましょう。2時間のうち、1時間はインプットの確認、残りの1時間はアウトプットをしつつ、最終的な抜け漏れを確認して、テスト本番を迎えましょう!

◆理系科目

教科書、ノート、傍用問題集を使って、例題やA問題、B問題までおさらい。また、Day3&4から作ってきた、3段階のチェックボックスに従って、間違えた問題や苦手な部分を見直していきます。2時間のうち、1時間で例題やA問題、残りの1時間でB問題、得意な方は、例題やA問題には30分、B問題に残りの1時間半を使って振り返り、最終的なミスつぶしをしてからテスト本番を迎えましょう!

この勉強法は1週間前じゃなくても応用できる!

今回紹介した7日間のスケジュールは、本来勉強ですべきプロセスをぎゅっと7日間に凝縮したもの。つまり、この勉強法自体は、テスト1週間前からでなくても使える。単純に2週間前からスタートできれば、それぞれの教科に使える時間が増えるし、少し気持ちに余裕も生まれてくる。定期テスト対策の理想は「2週間前から」。そのことを忘れずに、次回以降の定期テスト勉強は早めに手をつけられるように、しっかりとスケジュールをイメージしておこう!
テストがあるのは年に5回。それも毎回、「1カ月間、駆け続けろ!」というわけじゃないくらいの短距離走。「本気を出す」ことを先延ばしにしていると、いざというときに本当に本気が出せなくなってしまうこともあります。年に5回の本気を出すチャンスで、「本気の出し方」をぜひ身につけていってください。

また、定期テストの対策をすることは、そのまま受験対策にも繋がっていきます。受験勉強が長距離走だとすれば、定期テストの勉強は、“インターバルの短距離ダッシュ”みたいなもの。近い将来、受験期を迎えたときにしっかりと長距離を走り抜けられるようにするためにも、今のうちに基礎トレーニングだと思って定期テスト対策にのぞんでみてください。(堀先生)
取材・文/郡司しう 取材協力・監修/堀浩司 構成/寺崎彩乃(本誌)
※2025年11月の取材に基づいています。