現在、医療の現場では、医師や看護師そして薬剤師等がチームを組んで、患者さんに対応する「チーム医療」が求められています。私は人的要素だけでなく医薬品や医療機器もこのチームの一員と考え、患者さんを中心に全体でサポートできるような態勢を理想としています。私の勤務する富士宮工場では、主に医薬品(輸液剤、プレフィルドシリンジ)、医療機器(血液バッグ、輸液フィルター)などを製造しています。その中で品質保証に関する業務を担当していますが、製造工程だけ携わるのではなく、開発の段階から市場に出た後の製品のフォローまで、幅広く実施しています。薬剤師の資格や知識が活かせる職場環境で、充実した日々を過ごしています。
私がメーカーを選んだのは、病院実習の際に「同じ薬なのに患者さんによって効き目が異なるのは何故だろう?」という疑問を持ち、医薬品の正体を探ってみたいと思ったからです。一言で医薬品と言っても、それだけで完結したものではありません。注射剤には注射器が必要ですし、薬を効率よく活用するには、いろいろな医療機器も必要になります。私の関心は薬に限らず医療機器にまで広がりました。そこで、医薬品から医療機器まで医療に関するすべてを扱っている総合メーカー、テルモ株式会社に就職したのです。
大学で出会った仲間は、現在さまざまな仕事をしています。病院や薬局といった医療の現場であったり、企業であったり。そんな友人たちと情報交換することで、日々刺激を受けています。入学後は、多くの人との出会いを大切にしながら、勉強に励んでください。
テルモ株式会社 富士宮工場 品質保証部 医薬品質保証課勤務/薬学部/2016年卒