生産設備の輸出管理を担当しています。海外工場にベアリングなどの製造を行う機械を輸出する際の手続きが、主な業務です。輸出する機械に兵器転用などの危険がないか、日本や輸出先の法律に違反する恐れはないか。調査をし、必要な場合は経済産業省に輸出許可の申請を行います。海外工場とのやりとりや税関への提出書類、会議など、英語での会話や読み書きは、日常業務に欠かせません。一連の輸出業務が終わり、「機械を積み込んだ船が無事に出発しました」という連絡を受ける時が、一番、嬉しいです。今後は海外駐在や営業などの経験も積み、将来的には、全社を見られるような責任ある地位に就きたいと思っています。
小さい頃から飛行機が好きで、航空関係の仕事に就きたいと思っていました。また、中学1年生でシンガポールへの短期交換留学を経験したのですが、その時に多民族国家に興味を持ち、将来は異文化の中で働く経験をしたいと思うようになりました。日本精工はベアリングを中心とした航空機関連の部品生産では国内最大級の企業であり、幅広いグローバルネットワークも持っています。神田外語学院とその後に編入学した国立大学で身に付けた英語と経済・経営の知識を活かせるし、いつか海外で仕事をする機会もあるだろうと考えて入社を決めました。英語とビジネスの知識が必要とされる現在の仕事は、入社前にイメージした通りです。
2年間でみっちりと英語を勉強し、経済と経営が学べるレベルの高い大学に編入学する。それが神田外語学院入学時からの目標でした。経済やマーケティング、プログラミングなどを英語「で」学ぶ授業、卒業要件はTOEIC (R)LISTENING AND READING TEST800点以上など、私が選んだグローバルコミュニケーション科は特に厳しいところでした。それでも頑張れたのは、先生方の励ましがあったことと、同じ目標を持った仲間がいたから。通訳関係の授業でメモを取りながら英語のニュースを聞く訓練をしたことや、英語でのプレゼンの経験は、英語での会議が日常的に行われる今の職場でとても役に立っています。
日本精工株式会社 CSR本部 通商管理部/グローバルコミュニケーション科/2013年卒/神田外語学院から国立大学の滋賀大学経済学部に3年次編入学を経て就職。滋賀県の工場で総務や人事の仕事を経験した後、現部署に異動になった。最初は申請手続きの方法がわからず戸惑うこともあったが、数ヵ月で仕事の流れが把握できた後は、今の仕事にやりがいを感じている。「できるだけ現地現物を見ることを心掛けている」という山本さんは、港で輸出する機械の船積みを直接見せてもらったことも。「超大型フォークリフトで機械を積み込んでいる様子は、圧巻でした」。