主に幼児から小学生にサッカーの指導をしています。指導者の情熱は選手に伝わっていくと思うので、子どもたちがグラウンドの上で躍動するためにも、指導者自身が学び続けること、挑戦すること、情熱を持つことが必要不可欠だと考えています。僕がトレーニングをする中で意識しているのは、いつ、何を、どうやって選手に伝えていくかです。選手それぞれの個性に合わせて、言い回しや伝え方など、スッと伝わるタイミングを常に探しています。上手くなりたい、技術を磨きたい、挑戦したいなど、選手自らがアクションを起こす様子を見てワクワク。サッカーを通して選手たちが自分自身で「強く望める」ようになった姿にやりがいを感じます。
授業は基本的に午前で終わり、午後は現場での実習やチームでの指導を実践できます。僕の場合は1年次の5月から卒業までの約2年間、川崎フロンターレで実習をしてさまざまなことを学びました。学生時代からフロンターレのエンブレムをつけグラウンドで指導できたことはとても大きな経験でした。審判の授業を担当していただいた吉田寿光先生からは「プロとは何か」を教えていただきました。どの学びも今の仕事に活かされていますが、中でもトラウムトレーニングの授業で、止める・蹴る・運ぶを定義し、グラウンドの上で実践し学べたことや、子どもたちに期待し強く望むことが大切だという心がまえを教わったことは、大きな財産だと感じています。
どんな指導者になりたいのか、どう成長したいのかを明確にすることが大切だと思います。そのためにも教室で受ける授業だけでなく、できるだけ多くの場所で指導することが必要です。学校を選ぶときも、実習や現場にどれくらいの頻度で立てるのか、学んだことをアウトプットする場はあるのかなどを確認してください。その他、どのような授業があり何の資格が取れるのかも、オープンキャンパスに参加して細かく聞くと良いと思います。僕自身もこの学校で学んだことで、指導者として今の考えを持つことができました。自分の将来像を思い描くことができれば、情熱を持ち子どもたちと向き合うことができると思います。頑張ってください!
川崎フロンターレ 勤務/スポーツビジネス科/2020年3月卒/赤田さんがサッカー指導者を目指し始めたのは高校3年生の頃。指導者の一つの言葉や練習で、選手の未来を変えられるきっかけを作り出せると思ったことがきっかけなんだそう。現在はJリーグ・川崎フロンターレに所属し、川崎市内にある5つのスクール会場で子どもたちにサッカー指導をしている。「近い将来、勝ち負けがあるチームを持ち、上の年代も指導しステップアップしていきたいと考えています」と赤田さん。そのためにも「さまざまな経験を積み、自分だったらどうするか、自分は指導者としてどうなりたいのかを常に自問自答することを大切にしていきたいです」と力強く語ってくれた。