難聴で不便を感じていた方が補聴器を装着した瞬間、「あ、聴こえた!」と笑顔になられた時、この仕事をしていて良かったと思います。私が携わっている仕事は、補聴器の購入を検討されている段階からご購入いただいた後まで、長期間お客様との関係が続いていきます。問診から始まり、聴こえ方の測定、補聴器と脳を順応させる「聴育」の説明など、数カ月かけてじっくりとお客様に適した補聴器やサービスを提案します。また購入後は定期的に聴こえ方の確認、機器の調整やメンテナンスも行います。長期間おつきあいしますので信頼関係を築くための根気強さが必要です。
この仕事に応募したきっかけは、求人票の求める人物像に「笑顔で人の話を聴くことができる方」と書いてあったことです。私は話すことよりも聴くことの方が得意で、学生時代にも友人から相談をもちかけられることがよくありました。また高齢者の方と関わる機会も多いことにも魅力を感じました。「人の話を聴く力」が生かせ、かつ、高齢者の方との関わりがもてる環境で働けることから現在の会社に就職を決めました。世の中には、福祉の知識を生かせる仕事が本当にたくさんあります。学生のみなさんは好奇心を広げて、のびのびと学生生活を楽しんでください。きっと将来の仕事にも生きてくると思いますよ。
人間福祉学部を選んだ理由は、高齢者の方と関わることが大好きだったからです。大学では福祉学と心理学を専攻。福祉の専門知識に加え、心理学の学びを生かしてコミュニケーション能力を養うことができました。学生時代は陸上競技部に所属し、朝から晩まで練習づけの毎日でした。がむしゃらになって頑張った先にある気持ちの良さを、よく覚えています。中学から始めた陸上競技を悔いが残らないほどやり切れたことが、今となっては大きな自信になっています。
視聴覚システム株式会社ナショナル補聴器センター勤務/人間福祉学部 人間福祉学科/2017年卒/中学から陸上競技をはじめ、高校では東海新人大会で優勝、リレーでは全国大会に出場した経験を持っている。大学にはスポーツ推薦入試で入学し、西日本大会などで活躍した。「なんとかなるさ思考!常に笑顔で」がモットーだそう。