
学生時代は本学でプロダクトデザインを学び、教員になってからもグラフィックデザインや映像の仕事を受けてきました。
まだ「プロジェクションマッピング」という言葉がなかった時代に、京都のお寺をライトアップする空間演出を手がけて以降は、映像による空間演出の仕事も来るようになりました。
例えば去年は、屋形船でフランス料理を出す催しで、料理に合わせた映像をテーブルに投影するシステムを担当しました。映像を制作できる人は大勢いますが、設営はできないので他人の力を借りる必要があります。それに対して私はプロダクトデザインの経験から、映像だけでなく設営機材も自分で作ることができる。「こういう投影をしたい」に対して人の力を借りずにプロトタイピングできるので、企業や自治体から産学連携の依頼をいただけていると思っています。

「全部自分で制作できること」が強みです。企業や自治体から得た信頼を「産学連携」という形にしています。
さまざまな企業・自治体から産学連携の空間演出やデザインの依頼を受けている渡邉先生。ゼミ生は普段から機材のレクチャーのほか、イベント現場では4年生を中心にゼミ生が配線や設営を行い、映像やライトアップの色合い、カーラッピングのデザインといったクリエイティブ面も、先生の監督の下でゼミ生たちが制作しています。
「経験を通じて現場の仕組みや段取りを身につけ、結果的に舞台・イベント以外の業界に行ってもその場所で面白いアイデアを出せるようになってほしい。私はその仕込みをしているつもりです」と語ってくれました。

伊那市でバスをラッピングした官学連携では、何度も現地に足を運んで人や町を体感
イベントの仕事の最大の喜びは、「ワー!」という来場者の歓声です。技術は大学に入ってから学べます。何より「人をもっと楽しくさせたい」という思いを持った人に本学に来てほしいです。
もののデザインだけで終わらず、「体験」まで広がるデザイン活動を行っている。「同じことは二度とやらない」「自分がつくりたいこと、表現したいことを自分で責任をもって形にする」が制作上のポリシーとのこと。
宝塚造形芸術大学(現:宝塚大学)大学院メディア・造形研究科博士課程修了。博士(芸術学)
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。



