私が担当し、学生達に教えている電子回路やマイコンといったハード、そして制御プログラムは、技術革新や進歩が目覚ましく、常に新しい理論や技術が生まれています。まさに激しく変化する分野で「学生たちには、将来プロのエンジニアとして長く活躍してほしい」との思いを持って指導しています。授業では、マイコンの仕組みを伝えた上で、実際に回路設計を行い、製作する他、制御プログラムをつくって完成させるまで、すべてのプロセスを体験できるようにしています。
実際にものづくりをする中で、「求められる機能を実現するには、機能分散が良いか?機能集中させる方が良いか?」など、試行錯誤を繰り返しながら、より完成度の高いものをつくり上げていくプロ意識、そして色んなチャレンジの中で幅広い技術の習得もめざしてほしいと考えています。
授業では実際にロボットや電子機器を企画から回路設計、製作、プログラミングまでトータルに行います。特に自分の手で配線し、半田付けをして電子回路製作を行うことで、動作はもちろん、電気信号の流れなど、根本的かつ重要なことを理解できるのは魅力です。「完成してもそれで終わりではなく、さらに改良点がないか?他に効率的な方法はないか?を突き詰めるように指導しており、その中でプロとしての意識を身につけてほしい」と先生は、常に学生一人ひとりの就職後の活躍も見据えて、熱く丁寧に指導しているそうです。
身の周りの電化製品や電子機器、コンピュータの仕組みが気になっている、その仕組みが知りたい、自分でもつくってみたい・・・。そんな人はぜひ情報工学を学んでください。好きなことを仕事にするチャンスですよ。
専門:電子工学・情報工学
幼少期から好奇心が旺盛で「家電製品の動く仕組みが知りたい」と身近にあったラジオの分解などを行い、以降もずっとものづくりに関心を持ち続ける。1991年から、神戸電子専門学校の教員となり、電子回路設計やマイコンの基礎、制御プログラムの実習などの授業を担当。情報工学科学科長としての役割も担う。