ビジネスがボーダレスに展開されることが当たり前の今、グローバル人材とはどんな人でしょうか?完璧に英語が話せる人というわけでもありません。例えば、授業で「失われた30年」について学びましたが、自分の国のことを外国人に適確に伝えられる力が大切です。さらに、ビジネスとは?会社とは?利益とは?など、基本的な知識を身につけ、常に考える習慣を持ち、自分の考えを発信できる力も国際社会では必須です。いずれも専門的な英語を使わなくとも、やさしい英語でいいのです。近年、英語を母国語としない国とビジネスを行う機会が増え、英語=グローバルの図式は崩れつつあります。英語力よりも、コミュニケーション力。国際ビジネスの世界でも、相手にわかりやすく伝える力、つまり相手を思いやる人間力が最も求められるのだと思います。
立花先生が大切にしているのは「楽しく学ぶ」こと。授業では、ハンバーガーの値段を題材にしたり、国家予算をサイフの中身に置き換えるなど、経済やビジネスを身近なものとしてとらえられる工夫をしています。そして、常に先生が問題を投げかけ、学生たちが考え、自分の言葉で発信し、学生同士で話し合う、そんな光景が見られます。完璧な正解は求めません。どんな意見でも尊重し、議論を活発にするのが立花流。インプットとアウトプットの繰り返しで、社会について、ビジネスについて、本当の意味で理解できるようになります。
自分がどの分野に興味を持っているのか、一度突き詰めて考えてみてください。将来に必要なことは入学してから学べばいい。まだばく然とした夢でもいいから、自分の方向性を自分で知ることが夢の実現への第一歩です。
専門:ビジネス英語、キャリア研究、企業研究など
28年間、商社を舞台に国際ビジネスの第一線で活躍。その経験を活かして大学等でビジネス英語やキャリア開発を担当。先生の国際ビジネスの現場での豊かな経験は、学生たちにとって貴重な教科書。「日本企業の生産拠点もますます世界のいろいろな所に移っていくことでしょう。そんな時代だからこそ、若い人たちはさまざまな国と関わって仕事ができる楽しさを実感できると思います」