インテリアデザインとは、人が快適に暮らせる空間をデザインすること。イスやテーブルなど家具そのものをデザインすると解釈される場合もありますが、実際は、屋内の環境を形づくるものすべてがその領域です。インテリアデザインを大きく2つに分けると、スペースそのものの形をデザインする「設計」、設計されたスペースを目的に沿って演出する「コーディネート」があります。私自身は、前職では商業ビルや住宅設計、店舗設計に携わり、現在も主催するスタジオで建築設計やジオラマの作成などを行っています。そのように、インテリアデザインで対応する範囲は幅広く、暮らしを支える仕事につながります。
初歩から段階を追って学びながら自分の興味を見極め、1年生の3学期にインテリアか住宅設計かの専攻を選びます。1年次には、手書きのパースを描く「デッサン・スケッチ」、リアリティーのある空間を提案するためのプレゼンテーションを学ぶ「デザイン演習」、仕事で必要不可欠な「CAD」その他、「デザインサーベイ」では、原宿という立地を活かし、家具や雑貨を調査、研究し家具・雑貨のデザインとインテリアコーディネートに役立てます。2年次は、それぞれの専攻をインテリアコーディネート、設計、家具制作を行います。
自分の中には、たくさんの可能性が詰まっています。その可能性を信じ、新たな道を切り開いていくためにも、基礎の力をしっかり身につけていきましょう。そして、濃密な2年間を過ごしてほしいと思います。
武蔵野美術短期大学生活デザイン学科卒業後、サイトワークス建築設計事務所に勤務。商業ビルから住宅設計、店舗設計企画など幅広い業務に携わる。2級建築士、アトリエ事務所スタジオヤンシュ主催。主に建築設計、インテリアデザイン、ジオラマ模型制作を手掛ける。