簿記とは「お金」「モノ」「権利」の流れ、出入りを記録する方法で、日々の取引を帳簿に記入し、最終的に決算書を作成するための一連の作業をいいます。会社や店舗の経営・運営に必須のものですが、日商簿記三鷹福祉専門学校の情報ビジネス学科では、商業や工業など様々なビジネス分野で活躍する人材を育成するために、この簿記教育に注力しています。そして私が感じていることは、簿記が分かるとお金に対する意識が変わり、お金の使い方が変わってくるということです。「将来の仕事のために簿記を学び始めたら、日常生活でのやりくりが上手になった」という学生が多いのもその証拠です。つまり簿記は将来はもちろんですが、今現在の生き方、暮らし方もより良く変化していく学問だと考え、その素晴らしさ、テクニックを学生に伝授しています。
学習法で大切にしているのが身近なところから簿記を理解していくこと。例えば自分の部屋の「モノ」を思い出してしてみます。机や本、洋服にスマホ。それらは「資産」で、どんな出入りで生活が豊かになっていくのか、こうした視点を活かしながら株式会社で必要とされる商業・工業簿記を学んでいきます。実社会ではITスキルとの掛け合わせで簿記力が生きるので、情報・通信の知識・技術も磨きます。会社の財務状況を把握する貸借対照表を読み作成することができるようになるため、優良企業を見分け就職先選びにも役立つ知識も得られます。
簿記、会計、ITをキーワードにビジネスの分野での活躍を目指す情報ビジネス学科。マーケティングやプレゼンテーション、文書技術とコミュニケーションなどを学ぶカリキュラムで多彩なスキルを身につけられますよ。
専門科目:簿記会計、経営学、流通経営管理等 1968年1月、東京都生まれ。大学の文学部史学科を卒業後、予備校、専修学校の教務部に勤務。得意な簿記、財務の知識と実務経験を活かし、2009年に日商簿記三鷹福祉専門学校の教員となる。現在、簿記(商業・工業)の専任教員として教鞭をとる。学生の個性や適性を活かす進路指導も守備範囲としている。