保育士は、子どもたちの個性を受け止めて成長を促す職業。そして、保育士自身も人によって個性が違います。ピアノが得意な保育士がいれば、運動が得意な保育士もいる。子どもたちとの関わりに、そのクラスを担当した保育士の個性が色濃く出てくるのが面白いと思います。私はイラストが得意だったので、担当のクラスではそれを最大限に活かして子どもたちと触れ合っていました。園でのちょっとしたエピソードをマンガにしたり、お誕生日にイラストのカードを作って贈ったり。子どもたちからの評判も良く、卒園の際に「毎回楽しみにしていた」と言われたときはとても嬉しかったですね。大変な仕事ではありますが、自分の好きなことを全面に出して働く中で、子どもたちの成長を大きく感じることができる、とてもやりがいのある仕事だと思います。
保育士時代、製作を行う際に「どんな準備をした物を使えば子どもたちが迷いなく楽しめるか?」を考えていた経験を活かし、現在も「学生がどうすれば理解しやすいか?」を意識して授業をしているという鈴木先生。受け持っている授業では、パワーポイントを使って説明することが多い。資料を作る際は「どういった文章にすれば伝わるか?」「あえて言葉で伝えず学生に自分で考えてもらおうか?」など、授業をシミュレーションしながら教材を作っているそう。「毎週細かく考えながら教材を作るので、いつも授業準備に追われています」と語る。
「保育士になりたいけど○○が苦手だから向いてないかも」と思う高校生がいるかもしれませんが、自分の唯一無二の個性や得意分野を活かすことで、子どもたちの個性を伸ばしてあげるのも保育士の大きな役割ですよ。
専門:保育・児童学/担当:こども未来学科/根室市出身/経専北海道保育専門学校を卒業し、地元根室市で保育士として活躍した後、母校である同校の講師となる。現在は講師として2年目。卒業した学生たちが、道内各地の保育施設で活躍する姿を見るのが夢だと語る。趣味は読書。ハイボールが好きで、家での一人飲みが毎日のリラックスタイムだそう。