中学校でも、高校でも、
バスケットボール部に入り、全国大会に出場した。
けれど、自分の中に強く残っているのは、
勝った喜びよりも、
試合に出られなかった悔しさだ。
中学生の頃、試合に出ている選手の保護者が
先生と話している姿を見て、
親に文句を言ったことがある。
「あの子の親みたいに、先生と話してくれよ」
自分が試合に出られない理由を、親のせいにした。
数日が経ち、
自分は何を言っているのだろうと思った。
悪いのは親ではない。
自分の力が足りないだけだ。
高校の遠征に、母親と妹が来てくれたことがある。
二日間も見に来てくれたのに、
最後の1分、2分だけ、コートへ立つ。
申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
「もう応援に来なくていいよ」
そう言ったこともある。
だけど、本当は逆だった。
自分が試合に出ている姿を、家族に見せたかった。
自分のためだけでは、踏ん張れない時もあった。
見に来てくれる人がいる。
そのことが、
もう一度練習へ向かう理由になった。